平成22年4月第2号 学 校 だ よ り 八王子市立横川中学校
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平成22年度 学校経営方針・計画について
校 長 佐藤 晴実
花冷えで例年よりも長く持った桜の花も、風雨ですっかり散ってしまい、その代わりに若葉が芽を出し新緑の季節の到来を告げています。
さて、年度当初学校では、全教職員に校長から「学校経営方針・計画」を示します。経営方針とは、学校経営のビジョンであり、組織運営から学習や生活、進路指導や学校行事、予算執行や小中学校連携・一貫教育、保護者・地域との連携など多岐に及びます。また、経営計画とは、組織としての具体的取り組みや結果に対する検証・評価・改善等の仕組みを示すものです。今号では、今年度の横川中学校の経営方針・計画のいくつかについてご紹介したいと思います。 『ともに伸びゆく、横川中学校』
1 学校教育目標・めざす生徒像
心豊かで、たくましく生きる生徒をめざして
(1)進んで学習し、高い知性をめざす生徒
◇ 授業に集中し、基礎・基本を身につける。
◇ 学習意欲をもち、知性・個性・感性を磨く。
(2)思いやりをもち、協力し合える生徒
◇ 人権を尊重し、思いやりの心・言動をもつ。
◇ 協働する中で、交友関係・社会性を学ぶ。
(3)心とからだをきたえ、力強く生きる生徒
◇ 食事・睡眠・運動を通して、体をつくる。
◇ 目標の実現に向けて、計画的に行動する。
2 めざす学校像
“横川中学校で生活できる喜びを”共有しよう 〜教職員・生徒で〜
(1)個が生きる学校
◇ 生徒を理解し、学力の向上を目指し、個性や能力、才能を伸張させる。
(2)心の居場所である学校
◇ 落ち着いた環境の中で、明るく楽しい学校生活を過ごさせる。
(3)開かれた学校
◇ 教育活動を具体的に公開し、学校の特色をともにつくり上げる。
3 めざす教師像
厳しさと愛情に裏打ちされた指導 〜日々研鑽〜
(1)生徒とともに学ぶ教師
◇ 親身で毅然とした指導
(2)研修に積極的な教師
◇ 研修に取り組む真摯な態度
(3)生徒や社会から信頼される教師
◇ 生徒や社会(保護者・地域)から信頼される言動や勤務態度・服務事故の撲滅
4 重点目標
三つの柱を定め、心豊かで、たくましく生きる生徒の育成を目指す。
(1)「確か学力」の定着と向上を図る。
(2)「明るい学校生活」を創る。
(3)「より良い横川中学校づくり」に取り組む。
※上記の重点目標を達成するために以下の方針に沿って具体的に指導する。
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教職員一人一人が連携・協働しながら、生徒理解・研鑽を深め、最大限努力する。
行動目標〜フットワーク・チームワーク・ネットワーク〜
平成22年度の具体的(行動)目標
@ 家庭学習の定着を目指そう…授業について
A 相手の立場に立とう…………生活について
B 将来を考えよう………………進路について
全教職員が、生徒との人間関係を築き・深めながら、上記の目標達成に努める。
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5 特色ある学校づくり
(1)学力の定着と向上:少人数制授業(国・数・理・英)、補充授業、体験学習、
研究授業、指導と評価の一体化、各種検定試験の実施等
(2)学校生活の充実:朝読書活動などの読書活動、奉仕活動(ボランティア活動)、
ふれあいの重視、親身な指導、居場所づくり、個の重視等
(3)特別活動の充実:充実感・達成感、学級・学年・生徒会活動の活性化、学校行 事・地域行事への積極的参加等
(4)教育相談の充実:相談室・木の教室の活用、個別指導、心の居場所づくり、相 互の信頼関係の構築、都SC、市学校MS・特別支援サポーター等
(5)家庭・地域との連携・協働:食育・環境教育、職場体験・訪問、校内外の美化活動、豚汁・餅つき大会、道徳授業地区公開講座、PTA活動等
6 主な基本方針
(1)特色ある教育活動を編成・展開し、教育目標の早期実現を図る。
@ 年間授業時間数の増加:各学年で、各教科・領域において2時間以上の増加
A 土曜日、祝日の授業開催・公開:学期に2回程度(地域清掃活動等に合わせ)
※ 今年度中に、来年度日数増についての検討をし案作りをする。
B 新学習指導要領に準拠:移行期間の取り組み課題を明確化・対応策の検討・研修、履修漏れ・要領逸脱の防止、選択教科・総合的な学習の時間の改善、指導・評価計画の作成(シラバス等…年度当初に保護者に説明・提供)と一体化、評価・評定の厳正化等
C 各種検定試験:受験率の向上、漢・数・英検等の一人いち検定受検を目指す。
(2)確かな学力の定着と向上を目指すため、学習指導の改良・改善を実施する。
@ 学力定着と向上:習得力の向上(思考力、言語力、判断力、表現力、発表力、観 察力、計画力、・企画力、行動力・実行力、コミ ュニケーション能力等)
A 授業理解度の向上:授業アンケートの実施と肯定率の向上(毎学期各教科で実施)
B 授業規律の確立:忘れ物の撲滅、聞く態度や実験・実習時の態度の確立
C 反復・補充学習:各教科で定期考査前や放課後、長期休業期間中に希望者に実施
D 学習習慣:自主学習、家庭学習の定着(一日学年時間数の実施・定着)
E 学習ボランティアの増員:市支援センターとの連携、地域や近隣大学等への年間を通じた募集活動、教育実習生・インターン生の取込み
(3)明るく楽しく有意義な学校生活を目指すため、生活指導の改良・改善に努める。
@ 不登校・不適応・特別支援生徒:相談体制の強化と外部専門機関との連携
A 規律の遵守・厳守指導:授業規律、服装(特にスカート丈)、頭髪(脱色・染色等)、不要物、時間(授業時間、下校時間等)、生徒会活動によるノーチャイムデーの実施(学期1回程度)等
B 危機管理の徹底:対応マニュアル徹底と共通理解・実践(避難訓練、安全指導等)
C 共通理解の元、早期発見・指導徹底:いじめ、不登校・不適応、問題行動等、保護者への迅速な連絡と連携
D 教育相談:親身な対応、相談習慣の確率、相談しやすい体制づくり、SCや学校MS(特別支援サポーター)・支援学生等の活用、外部専門機関との連携
E 避難訓練、安全指導:防災訓練(地区別下校訓練等)、交通安全指導、不審者対応、ネット被害防止、携帯電話トラブル防止等
(4)夢や希望を持ち、中学校生活を計画的・意欲的に過ごすよう進路指導を充実させる。
@ 職場体験:5日間の体験実施、勤労観・職業観の育成、幅広い業種の開発・登録
A 卒業生の話を聴く会:全学年一斉に実施、進路に関わる体験等の話しを聴く。
B 社会人講師の招聘:地域人材の発掘、社会人・専門家の講話や体験を実施する。
C 職業人から話しを聴く会:身近な職業人から話しを聴き(取材等)、まとめ、掲示 して周知する。
D 上級学校訪問:個人またはグループで訪問し、内容をまとめ、掲示して周知する。
E 進路説明会:全学年、生徒・保護者対象に複数回実施することで参加数を上げる。
(5)人間としてより良く生きるための道徳性を育成すると共に、道徳授業を充実させる。
@ 授業時数の確保:授業の視点や指導項目の効果的配置、学年毎に重点項目を設定し指導することを可能にした取り組みの実施。
A 外部講師の活用:道徳授業地区公開講座等での活用。
B 道徳資料:心のノート、新聞記事(朝刊三紙を無償提供していただき各クラスに 配布)、NIE活動実施、各種資料の収集・活用(図書室・PC室等)
C 人権教育:相互に尊敬する態度・言動を育成(いじめ防止、思いやりの心、生命尊重)
(6)自ら課題を設定する力を伸張させるため、総合的な学習内容の創意・工夫をする。
@ 学年テーマの再構築:環境・食育・福祉・情報・国際理解を主軸に、基礎学習、調べ学習等
A 知の総合化:教科横断学習、体験学習の活用、進路指導との関連強化、発表力の 育成
B 体験学習:自然・福祉・一次産業体験、事前調査・実習、発表・掲示と周知。
(7)良好な人間関係を構築するために、特別活動を工夫する。
@ 学年・学級指導:居場所づくり、所属・連帯感の育成、思いやりの精神、協力心
A 学校行事:体育・音楽・展示祭を主軸に、感動と成就感・達成感の構築を図る。
B 生徒会活動:生徒の自治的活動の推進、(朝礼、季節行事、挨拶運動、清掃・奉仕 活動、地域活動との連携等)
C 人間関係:集団の中で対人関係を学び、相互にコミュニケーションを深化させる。(8)健康に対する意識を高め、心身の健康を推進するため、保健指導を充実させる。
@ 基本的生活習慣の確立:起床時〜就寝時まで、規則正しい生活の指導・確立
A 家庭への啓発:食事・食育指導、喫煙・飲酒防止、薬物乱用防止、感染症予防、 性教育、歯科指導、教育相談等
B 心身の安定:適切な運動、望ましい食習慣、メンタルヘルスの重要性指導
C 学校保健委員会:学期に1回以上実施、各種の生徒情報の保護者への発信
(9)授業力・指導力・職務遂行能力・資質向上のため、研修・研究体制の強化
@ 生徒理解:教育相談、事例研究、健康等情報交換・共有、SC、学校MC等活用
A 授業研究:指導と評価の一体化、研究授業(年1回以上)、公開授業実践等
B 教育課題:特別支援教育(個別指導計画)、IT活用力、情報保護、分掌遂行力
(10)教育目標・学校経営方針・計画達成のため効率的な学校運営の推進、組織の活性化 @ 職員会議:精選で生徒との時間増、事前起案、方針の徹底、意思疎通、学校評議 員・一日校長、民生・児童委員・自治会役員等の参加
A 運営委員会(管理職、主幹、学年主任、分掌主任):毎週定期的な開催、事案の 提案、問題解決の順位決定、学年・分掌の方向性決定
B 主幹会:毎日8時〜開催、経営方針・計画の徹底と課題解決、組織の活性化
C 主任会:適宜実施(月1回以上)、都研修代表からの伝達研修の実施と結果の検証
D 分掌部会:主幹・主任を中心に、全教員で担当、文書の保管・管理、適材適所
E 学年会:問題点の早期解決(軽度は3日以内目処)、全校体制で情報共有と対応
(11)社会から信頼される教職員・職場づくりのため、都・市の服務規程厳守
@ 服務事故防止:危機管理の徹底、信用失墜行為の厳禁、校内外・私生活等
A 通勤届け上の徹底:事故・違反防止、届け出に従った通勤方法・経路
B 文科省・都・市各種規定遵守:個人情報の管理徹底、勤務時間、休暇・旅行届けの事前申請、名札着用の徹底等
(12)外部と連携・協働しての学校づくりの推進
@ 保護者:茶話会、懇談会、相互理解、保護者同士の連携強化、PTA行事の参加
A 学校行事:各家庭・年1回以上の参加、公開授業参加率向上、豚汁・餅つき継続
B 地域組織:健全育成推進、地域行事への生徒・教員の積極的参加、花一杯運動等
C 専門機関:諸機関との連携、適宜担当者が連絡・相談・報告の徹底
(13)校内環境を整備し、清潔で落ち着いた雰囲気をつくり、情緒の安定を図る。
@ 清掃活動:重点的な取組みの実施(教室・廊下・階段・便所・下駄箱・昇降口等)
A 環境美化:教室内外、花一杯運動、樹木の剪定、地域美化運動等
B 施設・施設:耐震補強、直結水道、便所整備、放送施設、体育館・プール等
(14)学校情報を発信し、教育活動等を公開・広報・PRして、理解度・信頼度を増す。
@ 学校だより:毎月1回以上発行、地域にも配布、学年や学級便りも随時
A 学校ホームページ:毎月更新、教育方針・活動・評価、学校だより、行事案内等B 教育情報:教育界の動向等を校内外にも発信・紹介、保護者や地域を啓発する。
(15)文化的・体育的能力の開発・向上を図り、興味・関心・意欲を高めさせる。
@ 部活動:全教員が顧問を持ち、多数生徒の参加保証、入部率90%以上を目指す。
A 本物に触れる:感動体験を実感するため、文科省・都・市等の本物に触れる企画への参加をする。
B 外部指導員:地域人材を活用した指導体制を整え、生徒に充実感を味合わせる。
(16)直近の課題・問題点を集約し、組織的に対応し、早期解決を図る。
@ 説明責任:教育活動全般の意義・問題点への対応、経営方針・計画全般
A 学校関係者評価アンケート:地域・学校評議員・保護者・生徒によるアンケート
B 学校選択制対策:一学期中に学区域小学校との連携行事を推進する。部活動を充実させると共に、小学生対象に体験・見学会を実施する。
C 読書活動:「読書のまち八王子」の推進、朝読書の充実、読書週間の活用、各教科との関連、学校図書館の活用・蔵書の整理、図書ボランティアの活用
D 保護者負担金:軽減化の具体的取組み・教材費、宿泊費等
E 市エコプラン:省エネ…節水、節電、ゴミ減量・分別、リサイクル推進、生徒会活動との連携
F 苦情処理:親身な対応、事実・指導経過の説明、評価・評定資料等の提示
G 環境・食育:環境を考えた食育の取組み、望ましい食習慣、家庭との連携、啓発活動や各資料等の提示
H 地域連携:民生・児童委員、保護司、青少対、育成委員、元八王子地区小中学校協議会、小学校との連携(健全育成)、自治会との連携・防災訓練参加
H 家庭学習の定着:機会ある毎に生徒・保護者に必要性を説明する。学年時間定着
☆ 『確かな学力と思いやりをもち、心とからだを鍛え、力強く生きる生徒の育成』を目 指して、全教職員一致団結して頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします。