弁護士による「いじめ予防授業」を実施しました。
- 公開日
- 2018/06/30
- 更新日
- 2018/06/30
学校の様子
6月29日(金)、1年生の各組と5組で、弁護士による「いじめ予防授業」を行いました。
講演してくださった弁護士は、橋詰穣先生、長谷川泰先生、高橋郁子先生の3名の方々です。
内容は、「お葬式ごっこ」によるいじめを受け自ら命を絶ったS君の事件を題材に、いじめの加害者、被害者、観衆、傍観者のそれぞれの立場を考え、被害者がどうして命まで絶つようになってしまったのかを理解し、いじめを防ぐにはどうすればよいかを考えるものです。
弁護士の先生方は、それを「心の中のコップの水が一杯になってしまう」というたとえで、わかりやすく説明して下さいました。
「お葬式ごっこ」で使われた色紙や遺書の実物のコピーを目にして、生徒達は皆、衝撃を受けていました。
弁護士の先生方の授業のあと、各クラスでは感想を述べあい、各自の意見をアンケートに書きました。その中から、いくつか紹介します。
「おどろきました。いじめは怖い。想像した何倍もひどかった。」
「色紙の内容がひどいと思った。どうしてこんなことをしたのかと思った。S君はどうして笑っていたのかと思った。」
「最初(小学生)のときは、いじめる側が全部悪いと思っていたけど、いじめられてヘラヘラしているんじゃ、いじめはエスカレートしていって、最後は……ってなっちゃうから、何か対処しなけりゃいけないと思いました。たまにはいじめられている側にも原因があると思いました。」
「1回のいじめからどんどんエスカレートしていって、いじめる側は相手がいやがっていることに気づかず、いじめが続いたから、1回のいじめでも本当によくないと思いました。周りの人もいじめられている側の味方になって相談に乗ることで少しでも力になれるかもしれないなど、いろんな立場から気持ちを考えることができました。」
「自分のふざけて言った言葉が誰かを傷つけることがあるとあらためて思った。」
(「いじめはいじめられる人が悪いと思いますか?」という質問に対して、)「『場合によってはいじめられる人が悪い、と考えることは、人を殺すということと同じ』という言葉が本当に心にしみわたりました。私は絶対いじめなんてしないと心に誓いました。」
また、「自分がいじめを受けたらどうしますか?」という質問に対しては、ほとんどの生徒が親や家族、友達、先生に相談すると回答し、中には「素直にやめてと言う」、「やり返す」、「学校に行かない」、「転校する」などの回答もありました。
今回のアンケートは全員の分をまとめて冊子にし、次の道徳の授業で生徒に配付し、再度いじめ予防について各クラスで検討する予定です。また弁護士の先生方にも送り、今後の「いじめ予防授業」の参考にしていただく予定です。
授業を終えられた弁護士の先生方は皆、打越中の生徒の真面目に授業に取り組む姿勢を
高く評価してくださいました。
打越中では、9月29日(土)にも、サッカー界のレジェンド木村和司氏を迎え、「困難を乗り越え、生きる強さ」をテーマに講演をいただき、生徒の生きる力を育んでいく予定です(なお、この講演会は保護者や地域の方も参加可能です。あらためてご案内します)。