3年生の作文(3年間を振り返る)
- 公開日
- 2020/03/12
- 更新日
- 2020/03/12
学校生活
3年生の作文
合唱コンクール
合唱コンクール。それは、クラスの団結力がより高まる行事です。そして、三年間を通して自分たちの合唱、また人としての成長を感じることができる行事でもあります。
合唱コンクールの最大の特徴は、練習をすればするほど、より良い合唱が作られていくことです。もちろん、勝ち負け以上に学ぶことはたくさんありますが、体育大会よりも合唱コンクールの方が、直前まで結果が予測できない、つまり本番までの練習量とクラスの団結力が強く結果に反映されます。練習が始まったばかりの頃は、なかなか気持ちが揃わず、男女の間に溝ができたり、声の揃わない合唱になることがたくさんありました。それでも、練習を積み重ねることで、はじめはバラバラだった合唱も、美しいハーモニーが生まれ、練習態度も改善されていきました。
一、二年生の時にもっと本気で取り組めばよかった、と後悔している人もいます。そんな中、各クラスの実行委員は毎年全力で取り組んでくれました。みんなが本気で取り組むため、苦労を重ねてきました。パートリーダーなどと協力し、みんなの心のどこかにある「金賞を取りたい」「良い合唱をしたい」という気持ちを引っ張り出すために頑張ってくれたからこそ、私たちは団結し、成長することができたと思います。
「金賞ではなく、それを目標にクラスが一致団結することが大切。」これは、ある先生の言葉です。先輩の合唱に近づきたい、クラスで最高の合唱を作りたい、昨年度の自分を超えたい…など、思いは人それぞれだと思います。しかし、合唱を一人で完成させることはできません。先生の言葉の通り、結果よりもみんなの気持ちが一つになることが、何よりも大切なのです。そんな、当たり前のようでなかなか気づくことのできない、大切なことを教えてくれた合唱コンクールに、私はとても感謝しています。
スキー・鎌倉
一年生の時、私たちは入学後初めての宿泊行事であるスキー教室へ行きました。スキーの技術には差がありましたが、私たちはそこで、技術のみならず、仲間と協力すること、周りに合わせることの大切さを学びました。
スキー教室では、クラスに関係なく、大まかにレベル分けがされ、同じ班の人とは三日間共に滑ります。今まで知らなかった人と話す機会になった人もたくさんいるでしょう。グループの中にも、スキーが得意な人と苦手な人がいます。自分のことばかり考えるのではなく、周りの人を待ったり、手を差し伸べることが、集団行動をするうえで大切だと学びました。
友達とするスキー、友達と過ごす三日間はこんなに楽しいんだ、と気づくきっかけにもなり、団体行動の難しさ、楽しさを味わうことのできる、素晴らしい行事でした。
二年生になると、生徒がより主体となる行事、鎌倉校外学習がありました。スキー教室の際には、先生に頼ってしまうことばかりでしたが、今回はそうはいきません。班員全員で、行く場所、昼食、利用する交通機関など、一から計画を立てる必要があったからです。周りの人の意見を尊重しつつ、調べ物をし、計画をまとめあげるのは簡単ではありませんでした。
それでも、時間をかけて作り上げた計画通りに行動し、アクシデントがあってもできる限り自分たちで対応しながら過ごした一日は、私たちにとってとても有意義な時間となりました。自分たちで考え、行動することの難しさを感じながらも、班員で協力し、今まで深めてきた親睦をさらに深めることができたので、良かったと思います。
〈つづく〉