中西農園オンライン訪問
- 公開日
- 2021/11/16
- 更新日
- 2021/11/16
学習の様子
11月16日(火)ひばり学級の生活単元学習「中西農園オンライン訪問」の学習のようすです。中西さんとのオンラインをつなぐ前に、先週土曜日に担任が撮影してきた動画をもとに「中西農園 野菜クイズ」をしました。
中西さんとつながったところで、はじめの言葉です。
「私は中西さんの話で楽しみなことは、どうやって野菜をうまく育てているか知りたいと思いました。栽培も大変だと思うけど、いっぱい野菜を育てたいです。もっと野菜を好きになりたいです。中西ファームの中西さんとの交流を始めます。」
その後、中西農園に待機している担任と、子供たちと一緒に家庭科室にいる担任の両方が進行役となり、子供たちが班ごとに練りに練った質問をし、中西さんに答えていただく展開になりました。
「今までやってきて大変だった野菜は何ですか?」という質問には、農業は自然が相手なので毎年毎年同じものはできないのが野菜作りであること、ハウスだと管理しやすいが野菜作りは年々難しくなってきていること、できないものほどどうやったらできるかなと考えていることを教えていただきました。
「野菜は何種類作っていますか?」という質問には、「100種類くらい」と答えていただきました。白だけでなく赤・紫・緑・黒のダイコンがあることや、果物も育てていることを教えていただきました。
「中西ファームはいつからありますか?」という質問には、「200年以上前、江戸時代から」と答えていただきました。最初は麦やお米が主だったそうです。10年前から今のようにお店に野菜を出すようになったそうです。古い農具には「天保十年」と書いてあるものもあるそうです。
「どうやってきれいに間引きするんですか?」という質問には、驚く答えが返ってきました。種をたくさんまくと間引きをするが面倒なので間引きはしない、と聞いて子供たちはびっくりしました。その代わりに10センチおきに種が入っているひもを使うのだそうです。ダイコンだと25センチおきだそうです。種の値段も高いし、農業につかう道具も様々に新しくなっていることが分かりました。
「中西さんはいつから野菜をやっているんですか?」という質問には「42年くらい」と答えていただきました。中西さんは6代目だそうです。お子さんが7代目。今は20人位の大きな農園になったこと、今は機械が良くなり、耕したり洗ったり間引きもなくなったり便利になったこと、薬も良くなったことを教えていただきました。20人というのは東京で一番位の規模だそうです。
「野菜が枯れないように気を付けていることは何ですか?」という質問には、台風や雨などの自然災害で野菜は傷つくことをお話いただきました。白いネットをかけて虫の害の予防や日よけ風よけにして病気にならないようにしているそうです。ネットも品質が良くなって健康に育つようになったそうです。
「なんで失敗することがあっても諦めないで作っているんですか?」という質問には、大勢の人と工夫して話し合ってやっていること、失敗は成功のもとであること、諦めないことが大切だというお話をしてくださいました。
「雨の対策はどうしているのですか?」という質問には、最近は雨が多くなり、雨はどうしようもないが畑に水たまりができないように「うね」を作っていると話してくださいました。雨が上から下へ流れるように畑を坂のように作るそうです。うねを高く作るとよいそうです。
その後、トラクターで移動し、そのがで畑から収穫して様々な色のダイコンやニンジンを見せてくださいました。色だけでなく長さも太さも様々でした。そのようすが映っているのが右の写真です。15頭いるというヤギや、今日種をまいたばかりのホウレンソウの畑やキャベツ畑も案内してくださいました。生食用のシュンギクを撮影中の担任が試食する一幕もあり子供たちの歓声があがりました。
交流の最後には、2人が感想を述べました。
「ぼくが心に残っていることは中西ファームさんが200年以上も前からやっていて、しかも昔は野菜を育てていなかったことと、野菜で同じものでもたくさん作っていて、動物は売れ残った野菜を食べることと、ニンジンやダイコンがあったことです。」
「白・紫・赤のダイコンを初めて知りました。もっと学校の給食もいっぱい食べたいです。ぼくは将来、中西ファームさんの仕事につきたいです。」
そして、終わりの言葉です。
「ぼくたちも栽培活動でこれから一生懸命野菜を育てたいです。中西ファームの中西さんとの交流を終わります。最後にみんなでお礼のあいさつをしましょう。」
子供たちが主役になってオンラインながらに中西さんと交流できたよい学習になりました。充実した学びになり、子供たちもとてもうれしそうでした。収穫して見せてくださった野菜をお土産にいただきました。