9.25 対話的な学び、深い学びとは
- 公開日
- 2023/09/25
- 更新日
- 2023/10/23
確かな学力の育成
現在の学校の授業は、主体的、対話的で深い学びのある授業改善が求められています。
今日はその中の「対話的な学び」、「深い学び」に焦点を当てて紹介します。
「対話」というと、「隣の人や小グループで話すこと」と捉えられがちですが、それは形式的なことで、それだけでは対話的な学びのある授業とは言えません。
対話の対象は「人」ではなく、「思考」です。友達や先人などの他者の思考、また、過去の自分自身の思考と比較検討しながら、自分の思考を強めたり、広げたりすることが必要です。
算数少人数の公開授業では、対話的な学び、深い学びを充実させるためのヒントがたくさんありました。
【写真1】文だけで分かりづらい時は…
「テレビ塔、百貨店、学校、どれが大きいのかな」
「どのくらい大きさが違うか分かりづらい」
「あっ、図にすると分かりやすいね」
図にすることの有効性を学びます。
【写真2】式の意味、分かる?
答えの見通しがもてた児童に全てを発表させるのではなく、式のみを発表してもらいました。そして先生は、「この式の意味が分かる人はいますか」と言ったのです。
子どもたちは、式と文章を関連づけて考えます。「式とは、算数語」なのです。算数語を日本語にするのです。考えながら、自然と友達の思考(式)と自分の思考(説明しようとする言葉)を関連づけているのです。
また、このように、式と言葉、式と図を関連づけることは、論理的、統合的に考える姿そのものです。これが算数科における深い学びです。
【写真3】対話的で深い学びとなるように、子どもたち個々の思考に助言をしながら授業を進めています。
主体的な学びについては、また改めてお伝えしたいと思います。