学校日記

励ましメッセージ(その20)

公開日
2020/04/23
更新日
2020/04/23

今日のできごと

再びの臨時休校に入り、3週間経ちました。健康的な毎日を過ごせていますか?課題ははかどっているでしょうか?

みんなの使っている数学の教科書会社から、臨時休校期間中の学習支援コンテンツについてのお知らせが届きました。教科書についていた冊子「MathNaviブック」の解説動画や単元ごとの自己評価テストなどが無料公開されています。良かったら、復習や力試しに使ってみてくださいね。
(https://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/chu/gakusyusien/)

さて、先週コロナウィルス関連のニュースで、「免疫をもつ人の割合を調べるために、無作為の抗体検査をNY州が始めた」という報道がありました。
ここで使われている【サンプル調査】という方法。実は、中学校の数学の教科書で学習する内容なのです。集団を調査するときに、集団の一人一人を調べるのではなく、集団の一部の人だけを調べて、全体の傾向を推測するという方法が使われることがよくあります。一人一人を調査するのが難しい場合やいち早くその集団の傾向を知りたいときに、この一部の人だけ調査する方法【サンプル調査(教科書では標本調査)】が用いられるのです。
例えば、3000人の人を対象に抗体検査をして、100人の人が抗体をもっている(コロナウィルスの感染歴がある)と分かったとします。3000人中100人ということは、30人に1人の割合。ここから、NY州の約30人に1人は、すでにコロナウィルスに感染したことがあるという推定につながります。 (あくまで例ですのでご注意を。) NY州では、こういった調査の数字をもとにして、外出制限の緩和や経済活動の再開について検討していきますよというのが、今回の報道の内容になります。

コロナウィルスに限らず、日々様々なデータがみんなの前には提示されますよね。
どんな風に調査しているのかな、このデータをどんな風に活用するのかな、ということに目を向けてみると、新しい学びにつながるかもしれません。
  (2年数学科 佐藤 綾)