おはようございます。
今日はサッカーの話をさせてください。
約1ヶ月にわたり南アフリカで開催されてきたサッカー・W杯も、今朝方スペインの優勝という形で幕を下ろしました。
皆さんの中にもTV観戦した人がたくさんいると思いますが、決勝トーナメント1回戦で敗れたとはいえ、日本代表チームも大健闘でした。 私もその中の一人ですが、きっと多くの日本国民が、勇気と感動を与えてもらったことでしょう。
さて、私の自宅にあるマガジンラックには、実は4年前からある雑誌の表紙が見えるような状態で入れてあります。 それが、この雑誌です。
「 Number 」 というスポーツ雑誌で、これは4年前のサッカー・W杯 ドイツ大会のあとに発刊されたものです。 このドイツ大会で、日本代表チームは予選リーグで2敗1引き分けと、1勝もできずに敗れ去りました。
この表紙の写真は、最後のブラジル戦に 1 − 4 で負けたあと、ピッチに仰向けに倒れたまま動けなくなった、当時の日本の中心選手 中田英寿選手です。 中田選手は、このときに現役引退を決めたと言われています。 そして、この表紙には、大きくこう書かれています。
「 日本サッカーは 死んだのか。」
私は、この試合の敗戦をテレビで見届けた瞬間から、瀕死 ( ひんし ) の重体となった日本サッカーが、南アフリカ大会までの4年間でどうよみがえるのか興味を持ちました。 ただ、正直に言えば、アジア予選から大会直前のテストマッチを見るにつけ、「 日本サッカーは、本当に死んでしまったのではないか 」 と疑ったこともあります。
しかし、結果は皆さんも知ってのとおり、大方の予想を覆す大健闘でした。
では、4年前のドイツ大会と今回の南アフリカ大会とでは、いったい何が違っていたのでしょうか?
選手個々の技術 … ? チームとしての戦術 … ?
私はサッカー評論家ではないので、詳しいことはわかりません。
ただ一つ言えることは、中澤選手や川口選手など、ドイツ大会にも出場した選手が口をそろえて指摘していたのは、「 チームの和 」 とか 「 チームの一体感 」 ということでした。
ドイツ大会では、主力選手と控え選手との間に溝があり、チームの中にぎくしゃくした雰囲気があったそうです。 それに対して今回は、大会直前の不調が逆にチームのまとまりを生み、さらに初戦のカメルーン戦の勝利で完全にチームが一つになったということでした。
この試合で決勝点を挙げた本田選手が、すぐに控え選手のいるベンチに走り寄り、ともに抱き合って喜びを分かち合っていた光景は、その象徴とも言えるような光景だったと思います。
他国のチームと比べて個々の技術や体格は劣っていても、それをチームという組織のまとまりでカバーし、最後に勝つ … 。 私は、この別所中学校が、今回の日本代表チームのような集団になってくれたらいいなぁと思っています。
より良い学校を築くのは、一部のリーダーや選ばれたヒーローの個人技ではありません。 より良い学校を築くという目的に向かってチーム全員が一体となり、それぞれの個性や能力を、それぞれの立場で発揮しなければならないのです。
学校も、ひとつのチームです。
そして、私たちは皆、チームメイトです。
誰かに頼るのではなく、誰かに任せるのでもなく、チームメイト同士力を合わせて、より良い学校を築いていきましょう。
校長 武田幸雄