学校日記

7月7日(水) 本日の授業風景

公開日
2010/07/07
更新日
2010/07/07

校長より

 3年生・国語の授業の様子です。

 「 卒業ホームラン 」 ( 重松 清 ) のまとめに入りました。

 主要な登場人物の中から一人を選び、その人物像についてまとめた自分の考えを、一人ずつ前に出て発表します。

 ○○君 の発表で、「 努力する才能 」 という言葉が出てきました。
 私も、常日頃同じようなことを思っています。 また、先日ある新聞で、この 「 努力する才能 」 と関連する記事を読みました。

 サッカー・W杯で活躍し、今後ヨーロッパのクラブチームへ移籍しそうな長友選手は、中学校に上がるときプロクラブのジュニアユースの選抜試験を受けたのですが、不合格になりました。 そのとき、「 小学校では活躍しても、これ以上は伸びない 」 という自分の評価を聞かされたそうです。

 そのため、進学した中学校で入ったサッカー部では練習に身が入らず、ゲームセンターに入り浸ったりもしていたのだとか。 そんな長友選手の目を覚ましてくれたのが、当時の顧問の先生で、時にはゲームセンターにいるところに飛び込んできて、ビンタをされたこともあったそうです。

 その先生の熱意に目を覚ました長友選手は、以降は真面目に練習に取り組むようになり、駅伝に取り組んだり、毎日徹底的に山道を走り続けるなどして、スタミナに磨きをかけました。

 そして、「 自分にはサッカーの才能はないかもしれないが、努力する才能はある 」 と思うようになったのだそうです。

 W杯の初戦・カメルーン戦開始2時間前、長友選手は恩師であるその顧問の先生に、こんなメールを送ったと新聞記事は伝えていました。

「 辛いときも苦しいときも、人一倍走ってきた。 僕には、努力してきた自信がある。 先生、心が熱く奮い立っているよ 」
                                     校長 武田幸雄