大正15年の文集『白い門』 その2 童謡集

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夏休みも真ん中あたり、みなさん元気に過ごしていますか?今日は雨が降ったり日が照ったり、目まぐるしく天気が変わっています。
以前紹介した文集の続編です。『童謡集』とあるので、みんなで歌ったのかも知れませんね。一つ取り上げてみましょう。

【原文は縦書きです】

私のゆめ  
N.T.女

ゆうべのゆめは
やまめのゆめで

とりたかったが
とれなかった

ふかくてふかくて
とれなかった

(榊原先生の一言)
『よくあることですね。やまうさぎなどの ゆめをみると なかなかそれがつかめない。おそろしいけものに おっかけられるゆめをみると なかなかにげられない。』


自然の中で育つ子どもの暮らしが分かる話ですね。ヤマメのほかにもカニやトンボ、ヘビ、カケス、栗、栃の実などが載っています。ヒガンバナを「くさりばな」、コオロギを「けさのかかあ」、薬の行商が「どくけしや」さんなど、当時使われていた言葉も登場します。

大正15年の文集『白い門』 その1 榊原美文氏

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日本文学研究者の榊原美文(さかきばら よしふみ)氏は1906年愛知県生まれ。早稲田大学国文科を出て、日本俳優学校講師、愛知学芸大学や帝塚山大学の教授をされた方です。文学者の近藤忠義氏、石山徹郎氏、野坂昭如氏と親しかったそうです。(インターネット調べ)

彼は、恩方第二尋常高等小学校時代に青年教師として在籍していました。受け持ちの3年生の作文(綴り方)を、当時の校門を指す『白い門』と題する文集にまとめていました。山里の学校で理想の教育を追求していたのでしょうか。【写真】昔は門柱の上に飾りがあったようですね。

大正と言うと、ロマン主義や古き良き自由な雰囲気を想像しますが、ヨーロッパの大戦や関東大震災があり、文集作成の前年にはラジオ放送開始、12月には大正天皇が崩御され昭和に変わるなど、社会が目まぐるしく動き出す時代でもありました。

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