ピアノと紅白幕

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 卒業式には在校生代表として5年生のみ参加する学校がほとんどだと思います。本校では、コロナで中断していた「全校参加の卒業式」を挙行することができました。

 1年生から5年生まで、みんなで呼びかけや歌を卒業生に贈ります。卒業生の保護者の方も、我が子の成長過程を重ね合わせていたのではないでしょうか。教育の原点を感じるひとコマでした。

 本校のピアノは『K.KAWAI』No.600シリーズで、年季が入っています。鍵盤は象牙貼りで【写真中】、当時ぜいたく品に課税されていた、物品税のシール【写真下】も貼られています。教育用は免税だったようです。

 紅白幕のひとつには「九十周年記念」と書かれており、50年以上も大切に使われていることに驚きます。恩方第二小学校に1年生を迎え、6年生を送り出す…ピアノと幕はずっと見守り続けています。

日本初ノーベル賞! 古い本その3『世界にほこる 湯川秀樹』

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昭和24年、物理学者・湯川博士は「中間子論」でノーベル賞を受賞しました。このニュースは、戦後間もない日本にとってどれだけ勇気と希望を与えてくれたことでしょう。
共に京都で学び、後にノーベル賞をもらった朝永振一郎博士と、原子力の平和利用を訴え、核兵器廃絶のために尽くしました。

【写真上】二色刷りの扉はいかにもレトロな感じ、口絵の写真はセピア色です。模写は似ていませんが、まだ40代で若々しい姿です。
【写真下】本の見返しの印から、おそらく昭和26年度の六年生が卒業記念として寄贈したことが分かります。学校の受け入れ印が逆さですが…。

偕成社・偉人物語文庫の16冊目でした。「ノーベル」「アインスタイン」もラインナップされています。

『世界にほこる 湯川秀樹』沢田謙著 偕成社 昭和26年11月15日発行 定価160円(地方価165円)※現在に直すと1200円位

“桑港”ってどこ?  古い本その2『平和の象徴・国連』

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“桑都”は八王子のこと、桑港はアメリカのサンフランシスコのことです。
表紙に「附 桑港講和会議」とあり、紙箱に入った図鑑のような立派な本です。先の大戦終結のため日本と連合国との会議が行われ、これにより日本は主権を回復し、国際社会に返り咲きました。記念に各校に配られた本かもしれません。

目次は平和の象徴・ハトが舞うイラストで、国連の使命、機構、活動などが並んでいます。

続いて民族衣装や産業、観光名所や史跡など、当時の加盟60か国の様子が白黒写真で紹介されています。例えばオーストラリアはたくさんの羊、シドニー港のヨットレース、そしてカンガルーなどが出ています。アメリカはニューヨークの夜景、ヘリコプターでの農薬散布、そして核実験のきのこ雲が…。

本校でもユニセフ募金を行いましたが、UNICEF(国連国際児童緊急基金)は第1回国連総会で作られたそうです。

【イラスト左】表紙は国連のシンボルカラーのライトブルーで、旧字体の文字と国連ビルの図は金箔押しです。
【イラスト右】説明文は「オーストラリヤの象徴をなす人なつっこい野生カンガール」

『平和の象徴・国連』讀売新聞社出版局 昭和26年8月5日発行 1500円 本の扉と奥付は新字体でした。

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