自然のアルバム296 春の七草

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《今年も健康で》

☆正月7日には、七草(せり・なづな、おぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)がゆを食べ、一年の健康と長寿(ちょうじゅ)を祈ったそうです。写真はある友人の手作りの七草です。

☆お正月は新春とよくいいますが、まだまだ寒い日が続きます。これは、今と昔では暦(こよみ)がちがっていたからです。昔は月の動きをもとに暦を作っていたからです。約1ヶ月ずれています。

☆今は季節に関係なく、いつでもいろいろな野菜が食べられますが、昔はそうもいかなかったのでしょう。寒い冬も終わり、春めくようになり、野や山に新鮮な草を取りにいったのでしょう。そして、おかゆに入れて、ビタミンの補給(ほきゅう)をしたのでしょう。今年もみんなが健康でありますように。

自然のアルバム295 ウスタビガのまゆ

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《緑色したまゆ》

☆すっかりと葉を落とした冬の雑木林を歩いていると、この緑色のまゆをよく見かけます。枯れ木の多い茶色にそまった景色の中で、緑色がとてもあざやかです。

☆ウスタビガはヤママユの仲間のガです。とても大きなガで、クスサンやヤママユなどの仲間です。このまゆの中には、さなぎはいません。ぬけがらだけです。よく見ると黒い点がありますが、これは卵のようです。

☆ウスタビガは夏から秋にかけて成虫はでてしまいます。秋に成虫が見られるのもめずらしいです。枝にしっかりとついている様子がわかりますか。枝にしっかりと白色の糸がついているのが見えるでしょう。

自然のアルバム294 マンリョウ

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《おめでたい名前の植物その3》

☆マンリョウとは、漢字で万両(まんりょう)と書きます。植物の名前には、一両から、十両、百両、千両などがありますが、一番高いのが万両です。縁起(えんぎ)がよいので、床の間のかざったり、鉢植えなどでお正月のかざりに使われます。

☆果実が鳥に食べられ運ばれ、ふんといっしょに出た種子が発芽(はつが)するため、思わぬ所からマンリョウが生えることがあります。

☆赤い色は鳥にはよく見えるようで、鳥による種子散布には、赤が多いようです。そう言えば、ツバキの花も赤です。ヒヨドリたちがツバキの赤い花の蜜(みつ)をよくついばんでいます。

自然のアルバム293 カラスウリ

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《カラスウリの実を》

☆冬休みに家の近くを散歩していると、カラスウリの実がまだ真っ赤な色を見せていました。そこで、今回はこのカラスウリの実を解剖(かいぼう)してみました。

☆オレンジ色の実をわると、黄色い果肉(かにく)につつまれた種子があります(まん中)。あまそうなのでなめてみると、そのにがいこと。食べられそうもありません。不思議なことに鳥にはにがくないようです。

☆黒い種子(右)は、カマキリの頭のような形で、うちでの小槌(こづちーとんかち)ににています。これをお財布にいれておくと、お金持ちになれるそうです(ほんとうかな)。

自然のアルバム292 トックリバチ

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《徳利(とっくり)のかたちのハチの巣》

☆徳利とは酒などを入れる口の細い容器のこと。このかたちににた巣をどろをかためてつくります。ミツバチやアシナガバチのように集団で巣を作らず、一匹ずつのハチの巣です。

☆巣ができると卵を1個うみます。それから幼虫のえさになるようにアオムシなどをたくさんつめ、ふたをします。母バチが世話をすることはありません。巣の材料は主にかわいた土です。

☆かわいた土をおなかにためた水をかけ湿らせやわらかくします。足とあごを使いねって土の玉にします。それから土玉を巣作りの場所に運び積み上げてつくります。土だけでなく口からだすねばっこい液(えき)を土にまぜてがんじょうな巣にします。ハチの世界に今はまっています。いろいろなハチがいろいろな生態を見てくれます。

自然のアルバム291 キチジョウソウ

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《おめでたい名前の植物その2》

☆キチジョウソウは、漢字で吉祥草と書き、これもとてもおめでたい名前の植物です。暖地(だんちーあたたかい場所)には野生でさいていますが、恩方あたりではお庭などにもよくうえられています。

☆キチジョウソウも縁起(えんぎ)がよい植物といわれています。これをうえているおうちに吉事(きちじーおめだたいこと)があると、花がさくという伝説があります。花は夏から秋にかけてさきます。

☆実は晩秋(ばんしゅうー秋のおわり)から冬にかけて見られます。この赤い実を見たときには、その美しい輝(かがや)きに、ハッとしました。

自然のアルバム290 フクジュソウ

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《おめでたい名前の植物その1》

☆新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。さて、フクジュソウは、漢字で福寿草と書き、とてもおめでたい植物です。お正月の花ともいわれ、元日草の別名(べつめい)もあります。

☆お正月のかざりとして、よく鉢(はち)によせ植(う)えをして売っています。元日草といいますが、これは、古い暦(こよみ)の元日ころに花がさくという意味です。2月から3月に、梅林の下にさく花を見ると何となく心まで明るくなります。

☆とてもきれいな花なので、今では野生で見ることはあまりありませんが、校庭のカツラの木の下に毎年花を咲かせます。いつきれいな花を咲かせてくれるでしょうか。その日を楽しみにしていましょう。今年もみんな健やかににこやかにのびやかに、ステキな一年となりますように。

自然のアルバム289 ウラジロとコシダ

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《正月のしめ縄や鏡餅のかざりになる葉》

☆ウラジロはシダ植物の仲間で、葉の裏が白いのでこの名前になりました。ウラジロは葉が末広がりになること、2枚の葉っぱ(羽片うへん)が向き合って、夫婦が仲良しであることを表します。

☆また、2つの葉のつけねから次の年に新しい葉ができ、毎年一段ずつ積み重なるようすを子孫(しそん)が栄えることを示すなど、縁起のよう植物なのです。これらのことからお正月のかざりとして用いられるのです。

☆写真の右がウラジロです。また、左にあるコシダというシダは、この地域としてはとても珍(めずら)しいものです。ふつうはもっと暖かい地方にあるものです。どこにあるかというと。それは八王子のある秘密の場所です。

自然のアルバム288 ニホンリス

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《いろいろな動物登場その2》

☆この写真のニホンリスも多摩森林科学園のものです。科学園は高尾駅から5分ほどの所にあり、展示室(てんじしつ)もたいへん充実していて見ごたえがあります。一度行ってみると楽しいですよ。

☆写真でもわかるようにニホンリスは体の色が赤褐色(せっかっしょく)でおなかの部分だけが白いのが特徴です。オニグルミやクリ、アカマツの種子などをよく食べるそうです。

☆また、春先には、いろいろな木の新芽(しんめ)や花、夏にはクワやサクラの果肉もたべます。その他、キノコや昆虫などもよく食べるようです。

自然のアルバム287 アカネズミ

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《いろいろな動物登場》

☆これからの季節は、生物の世界がねむりの時期(じき)になります。そんなわけで、「自然のアルバム」も「恩方」のみに限定(げんてい)したものでない場合もありますが、ご了承(りょうしょう)ください。

☆そんなわけで、あちこちで撮影(さつえい)したものも登場します。写真は多摩森林科学園にあったアカネズミの標本です。雑食性で昆虫・ドングリ・その他植物の根や茎も食べるそうです。

☆リスと同じくドングリをためるくせがあり、種子散布の手助けもしています。以前、川対の家の裏山を歩いている時に、穴から出てくるところを見ました。残年ながら写真はとれませんでした。

自然のアルバム286 カワラタケ

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《にても焼いてもおいしくなさそう》

☆屋根のかわらににているので、カワラタケといいます。このキノコは切り株や倒木(とうぼく)などにふつうに見られます。とてもかたいキノコでにても焼いてもおいしくなさそうです。

☆マツタケやシイタケなど、食べられるキノコはいろいろありますが、毒キノコもたくさんあります。むやみやたらに食べるのはとても危険です。キノコのことをよく知っている人に聞いてから食べましょう。

☆キノコの形はいろいろあります。シイタケのように傘やえのあるキノコらしいもの。サルノコシカケのようにえのないもの。ホコリタケやトリュフなどの球形のもの。その他、これキノコかなあと思うものもたくさんあります。

自然のアルバム285 地衣類(ちいるい)

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《地衣類はキノコやカビの仲間》

☆この地衣類は校庭のサクラの幹についていたものです。コケは植物の仲間なので、草や木と同じように緑色をしていますが、地衣類は、白・灰色・茶色・黄色・赤などいろいろあります。

☆キノコやカビなどを菌類(きんるい)といい、地衣類はその仲間で、自分で養分を作ることができません。この地衣類も日本には2000種もあり、日本名がついていないものもたくさんあるそうです。

☆トナカイが食べるハナゴケというものがありますが、これはコケの仲間ではなく、地衣類です。学校やおうちのまわりにもいろいろな地衣類があるので、そのちがいなどを調べると楽しいでしょう。

自然のアルバム284 オオムラサキ

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《幼虫で冬をこす日本の国チョウ》

☆今から数年前、友達とオオムラサキの越冬(えっとう)幼虫を調べとことがあります。5つくらいの所を調べ、全部でオオムラサキ285匹、ゴマダラチョウ32匹を見つけることができました。もちろん元にもどしておきました。

☆一枚ずつ葉っぱの裏表を調べました。幼虫はいろいろな虫や鳥などにおそわれないように、葉っぱと同じような色をしています。たくさんの幼虫の中から成虫になれるのは、ほんの少しです。

☆写真はその時に撮影したものです。一枚の葉っぱの裏に4匹も幼虫がいて驚きました。学校のある場所には、アカボシゴマダラの幼虫が何匹も元気にすごしていますが、葉の裏ではなく、オオムラサキと違って枝にいます。

自然のアルバム283 コケ

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《コケは植物の仲間》

☆学校のまわりやおうちのまわりにはいろいろなコケがあります。このコケというのは植物の仲間で光を受けて自分で栄養を作っています。花がないので、むずかしい言葉で隠花(いんか)植物といいます。

☆冬の間は植物や昆虫が少なくなりますが、コケは冬でも観察できるので、少しずつ勉強をしています。日本には、2000種類くらいのコケがあるといわれています。

☆写真はスギゴケの仲間です。カメラを近づけてとりました。ルーペでのぞくと、緑の海にいるような感じがしてきました。どんなものでもじっくりと観察すると楽しくなりますね。

自然のアルバム282 クワゴ

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《カイコの原種(げんしゅ)》

☆クワゴは、カイコと同じなかまで、クワの葉っぱを食べて育ちます。カイコにくらべると、まゆが真っ白ではなく、すこし黄色っぽい感じです。カイコは飛べませんが、クワゴは飛ぶことができます。

☆アヒルはマガモという鳥をかいならして作りました。同じようにカイコはクワゴをかいならして作られたといわれています。このようなマガモやクワゴなどを原種といいます。

☆このクワゴはクワの木をていねいに見ると、かならず見つけられます。なお、葉っぱと枝がはなれないように糸でつないでいるんですね。すごいですね。

自然のアルバム281 ノウサギ

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《ウンチも生き物のしょうこ》

☆冬の生き物やいつもは人間の前に姿を見せない生き物を調べるために、ウンチを見ることはとても大切な観察方法です。このウンチはノウサギのものです。丸くころころしたウンチです。

☆恩方の野山にもたくさんのノウサギがいるということです。ところで、ウサギの耳はどうして長いのでしょうか。それは、イタチやキツネ、タカなどにねらわれやすいので、危険をすぐにキャッチするためでしょう。

☆また、敵が来ないように360度を見るためのくりくりとした丸い目。時速80kmもだして走れるの足。季節によってかわる毛の色なども生きていくためにそなわっているのだと思います。

自然のアルバム280 モミ

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《クリスマスツリーの木》

☆モミはマツの仲間です。クリスマスツリーに使われる木なので(もともとはドイツトウヒという木を使っていたそうです)今日紹介(しょうかい)します。葉っぱは細くて針(はり)のようです。

☆マツ、スギ、ヒノキなども葉っぱが針のようなので、これらを針葉樹(しんようじゅ)といいます。上恩方の野山にも多く、木の形が円錐形なので、クリスマスツリーにぴったりなのでしょう。モーミごとなモミの木なんちゃって。

☆写真のモミは樹齢(じゅれいー木の年齢)200年くらいたっているでしょうか。直径が1mをこすものもたくさん見られます。また、モミは空気のよごれた所には育たない木です。

5年生の総合の時間

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 12月21日(火)2・3・4校時の総合の授業で、わらで草履や亀を作りました。
 実際に夕焼け小焼けの里で、指導にあたっている方を講師にお迎えして教えていただきました。子どもは、初めての体験で夢中になって取り組んでいました。

自然のアルバム279 カボチャ

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《冬至(とうじ)にはカボチャを食べよう》
☆もうすぐ冬至。一年で一番昼間の短い日。冬至にはカボチャを食べる風習(ふうしゅうー古くからある やり方、しきたり)があります。私は、おいしいパンプキン(かぼちゃ)のポタージュが大好きです。

☆カボチャには、ビタミンAがたくさんふくまれていて、とっても栄養のある食べ物です。カボ チャをもりもり食べて、元気に新年を迎えましょう。

☆カボチャは漢字で南瓜と書きます。もともとはポルトガル語のCambodia abobora(カンボジャ・アボボラー カンボジアのウリ)のカンボジャがカボチャになったといわれています。

自然のアルバム278 ヒガンバナ

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《冬のヒガンバナ》

☆ヒガンバナは秋のお彼岸(ひがん)の時にさくので、ヒガンバナという名前ですが、その時には、葉っぱが見えず花だけです。花が終わるとごらんのような細い葉をだします。

☆秋から冬にかけて細い葉っぱをたくさんだし、太陽の光で光合成を行い、根っこに栄養をためます。他の植物が生長する春から秋には葉を見せず、冬の間に太陽をひとりじめするようです。

☆ヒガンバナには全体に毒(どく)があり、田んぼの畦(あぜ)でよく見られますが、これは、昔の人がネズミやモグラなどが田んぼに入ってこないようにするためだったと言われています。
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