「一生懸命がんばる」「人を思いやる」学校生活を紹介します。

0528校長一日一話

校長 一日一話
 皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。

5月28日「自立するために」
 臨時休校中は、以前とは違う経験をすることが多かったと思います。家の手伝いをする人、自分や家族の食事を作る人、兄弟の面倒を見た人など、いろいろなことを経験したと思います。また、考える時間も多く、自分を見つめながら、将来について、深く考えた人もいたことでしょう。そこで、今日は、自立というお話です。
 分かりやすく言うと「ひとり立ちした大人になる」ということです。
 自立には、いくつかの側面があります。「身辺的自立」、「生活的自立」は、他人の手を借りずに、自分で食事ができたり、服を着て身の回りのことが自分でできるようになることです。
 次に、「経済的自立」があります。生きていくためには、お金や物が必要です。これらを手にするためには働くことが必要です。今は、家族から経済的援助を受けていて、自立ではなく依存の状況です。
 さらに、「社会的自立」があります。私たちは、一人だけでは生きていくことはできません。社会の一員として、お互いに助け合うなど、協調的に生きることが必要で、行動や発言にも、他の人や社会にどのような結果を及ぼすかを考えて、責任を持った行動が求められます。
 自立するためには、書いたようなことを自分が少しずつできるようになるプロセスがありますが、その根底で支えていることは「精神的自立」です。
 「精神的自立」の1つとして、「将来の目標を自分で決める」というものがあります。自分がどのようになることを目指しているのかをはっきり意識できることを指します。
その目標は「自分が何をしていると楽しいか」と考えて、「私はこれがいいと思う」とものを見つけ、それを将来の目標に結び付けて決めていくことになります。
 自分で決めたことであれば判断したことそのものに納得しているので、その後困難にぶつかっても他人のせいにすることはありません。この「人のせいにしない」ということが、「精神的自立」をしていく上で、大切なことになります。
 ただ、「自立したい」ということで、依存を断ち切ろうとする人がいます。人への甘えを許さず困難は全て自己責任かつ自己解決、頼ることも頼られることも拒否しようとします。これは自立でなく孤立です。
 他者との関わりを断つことは自立ではありません。自分の能力の範囲で解決できることには努力を惜しまず、自分の力が及ばない時には適切な援助を求められる。本当の自立とはそういうことです。もし、「自分の目標が見つからない」「自分の判断に自信がない」と困ったら、家族や先生など、誰か大人に援助を求めてください。
 依存させてもらった恩を忘れず、他者との関りを大切にしながら自分の方向を定めて行く。そうすれば、かつては依存しなければ解決できなかったことが自分の力で解決できるようになります。

今日のパワーフレーズ
「元気は出るものではなく、出すものです。」
 ネガティブな気持ちになりそうな時は、ポジティブな言葉を自分に言い聞かせ、元気が出るのを待つのではなく、自分から元気を出していきましょう。

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