「一生懸命がんばる」「人を思いやる」学校生活を紹介します。

0421校長一日一話

校長 一日一話
 皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。

4月21日 一冊の問題集を徹底的に学習しよう  
今日は、数学の勉強法について、お話をしたいと思います。
「数学は暗記科目である」という本があります。著者の渡部由輝さんは、他に数冊の参考書や問題集を執筆している数学のベテラン教師です。その本に書かれている、渡部さんが編み出した勉強法は、〈一冊徹底学習〉と名付けられています。渡部さんは、「どんな問題集でもとにかく1冊だけ徹底的に練習しておけば、校内テストでは、悪くても80点はとれる」と書いています。そして、教育心理学の理論と30年の教師経験に基づいて説明しています。渡部さんは、〈水道方式〉という独特の教育方法を考案した有名な数学者である遠山啓さんの次のような言葉を引用してしています。
 「中学生や高校生が数学の問題を解く場合、独自の解き方を考え出したりはしません。教えられたり学んだりした方法を思い出し、似た問題にそのまま適用しているのに過ぎないのです」
 そして、その決め手となるのは「関連知識の量」だというのです。
 渡部さんの〈1冊徹底学習〉とは、「これと見込んだ参考書なり問題集なりを1冊にしぼり、それだけを徹底的に練習します。それにのっている問題なら1題残らず、問題文を読み終えるまでもなく、解き方の筋道くらいは思い浮かべられるようになるまで、くりかえし学習するようにします」というものです。
 さて、川口中の皆さん、いままでの自分の勉強と比べてどうでしょうか。今までの勉強の仕方で、うまくいっているのであれば、変える必要は無いかもしれません。しかし、結果が良くない、勉強の仕方が分からないと考えている人は、〈1冊徹底学習〉を試してみるチャンスです。皆さんの手元には、学校で使っている教科書や問題集があるはずです。あとは、やる気とやり遂げる根気です。まずは、教科書や問題集を開いて問題を考えてみましょう。解ければ、問題に○を付けて、次の問題に進む。分からなかったり、間違えていたら、途中の解き方を含めて、解答をノートに写す。こんな風に勉強を進めていき、2回目、3回目と繰り返していけば、問題文を見ただけで、解き方の筋道が見えるようになってきます。教科書や問題集が○で一杯になったことが、実力が付いた証(あかし)となります。
 有名な教育心理学者のハロルド・ブルームが、マスタリ−・ラーニングという理論を述べています。
 「学校の学力は才能や知能よりも、一つひとつの知識をいかに確実に習得するかが基本であり、習熟(マスタリー)の積み重ねによって、能力は確実に向上する」
 是非、まだ、自分の勉強法がわからない人は今日から〈1冊徹底学習〉を実行してください。
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