「一生懸命がんばる」「人を思いやる」学校生活を紹介します。

0511校長一日一話

校長 一日一話
 皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。

5月11日「子ども なぜなぜトランプ」
 「子どもなぜなぜトランプ」とは、青少年野外教育財団がつくったトランプです。日本、ドイツ、タイの小学生、中学生を対象に、子どもたちがどんな疑問や質問があるかを調査し、その答えを親が答える形式を図柄にしたトランプです。
 疑問のトップは、「なぜ、勉強しなければならないの」というもので、61%とのことでした。そのいくつかを紹介します。

♥2 なぜ、勉強しなけらばならないの?(日本 小4男子)
(母)身につけた知識は裏切らない。たとえ財産を失っても、勉強したことは失われないよ。                                   
♦3 なぜ、勉強しなけらばならないの?(日本 小5男子)
(母) 将来、なりたいことがみつかったとき、あなたの引き出しにたくさんのことがつまっていたら、いっぱい引き出せるのよ。
♠4 なぜ、勉強しなけらばならないの?(タイ 小4女子)
(母)勉強は私たちに、原因を考えたり、決心したりする力を与えてくれるのよ。
♠3 なぜ、勉強しなけらばならないの?(日本 小3女子)
(父)知識より知恵をつけるために必要なんだ。困ったとき、知恵があればいろいろな対応の方法が考えられるよ。
♠A なぜ、勉強しなけらばならないの?(タイ 小3女子)
(母)あなたの知識は大きな財産。お父さんとお母さんが残してやれる一番の財産です。
♥6 なぜ、勉強しなけらばならないの?(タイ 小5男子)
(母)大きくなったらあなたは家族のリーダー。あなたの子どもを指導できるように、今は勉強するのよ。
その他
(小3男子の母)勉強した結果より、過程に意味がある。それは社会人として生きていくための準備なの。
(小3女子の父)今まで知らなかったことを知るって楽しいでしょう。それが勉強なんだ。
(中3女子の母)学んで体験して、自分の個性を発見するためよ。
(小4男子の母)勉強が嫌いなら、明日から仕事をやりなさい。忙しいから遊ぶ時間もないよ。
子どもは仕事をしなくてもいいからしっかり勉強しなさいということなの。
(中3男子の母)勉強は自分のためでもあり、人を助けるためでもあるからよ。

 「何のために学ぶのか」と問われても、誰もが答えに詰まってしまうかもしれません。学校で学んだことが、生活の場面で大いに役立ったことを意識することもはっきりしないかもしれません。誰もが、それぞれ違う答えを持っていると思います。上のことからも分かるように、国やその人の環境、時と場合、答える相手によっても異なります。
 中学生の皆さんにとって、「何のために学ぶのか」という答えの一つは、「その目的を見いだすために学ぶ」ということであると思います。私たちは、何をするにしても、知識や練習、経験という事前の「入力」が必要です。それらを使って、「考える」ことで、新しい価値を加えて、「出力」することができます。入力が多くあればあるほど、より正しい判断や思考ができ、それに基づいて行動ができるようになります。
 例えば、数学では、問題を解くときに、それまでに学んだ事柄や問題を解いた経験や練習が多ければ多いほど、その問題に対して、気づきがあり、いろいろな見方や解法を考えて、よりよい解き方で答えを出すことができます。「数学を学ぶ」ことで、経験や練習を生かして、課題を解決する訓練をしていることになると思います。
川口中生の皆さんの「学ぶ目的」は何ですか。自分なりの答えを是非見つけてください。
 質問の上位は「なぜ、学校に行かなければならないの」「なぜ、生まれたきたの」「なぜ、税金を納めなければならないの」だったそうです。その他のトランプを紹介します。

(疑問)なぜ、学校に行かなければならないの?
(小1女子の母)お友達と遊んだり、けんかをしたり、学校でなければ経験できないことがあるの。お母さんはお友達の代わりはできないの。
(小6の父)学校のために勉強するのではないよ。人生の準備だよ。

(疑問)大きくなったら何になればいいの?
(小5の母)それを見つけ出す時間はたっぷりある。好きなことはこれから何回も変わるわよ。
(小3男子の母)どんな仕事でもいい。大事なのは、道徳心をもち、誠実に仕事をすること。他人に思いやりを持つこと。
(疑問)なぜ、生まれてきたの?
(小4男子の母)人はこの世に目的を持って生まれてくるの。その人しかできないことをするために、命をさずかったの。

今日のパワーフレーズ
「夢中になれるものがあるだけで、あなたは無敵になれる。」
何かにいろいろとチャレンジすることで、その人なりの夢中になれることがきっと見つかると思います。

0508校長一日一話

校長 一日一話
 皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。

5月8日 ピンチの裏側 「ピンチの次には必ずチャンスがある」
 2007年夏の高校野球の優勝校は、佐賀県立佐賀北高校でした。決勝戦の広陵高校(広島)の試合では、8回に4点差を逆転しての優勝でした。その佐賀北高校の部訓として、有名になった「ピンチの裏側」という詩を紹介します。

「ピンチの 裏側」   山本よしき 詩
  神様は 決して
  ピンチだけを お与えに ならない
  ピンチの 裏側に 必ず
  ピンチと 同じ 大きさの チャンスを
  用意して下さっている
  グチを こぼしたり ヤケを起こすと
  チャンスを 見つける目がくもり
  ピンチを 切り抜ける エネルギー
  さえ 失せてしまう
    ピンチは チャンス
  どっしり かまえて
  ピンチの 裏側に 用意されている
  チャンスを 見つけよう

 野球やスポーツに限らず、あきらめずに最後まで努力することは、たとえ逆転まで行かなくても、その人にとって大きな力や経験になります。
目標を決め、それをやり遂げようとしたら、必ずピンチ(困難)な場面に出会います。しかし、ピンチの次にはチャンスが用意されています。ピンチであきらめてしまっては、チャンスの場面まで行くことができません。愚痴をこぼしたり、ヤケを起こしたりするとせっかく用意されたチャンスを逃してしまいます。ひたむきな努力、やるべきことをしっかりやる気持ちがピンチをチャンスに変えていきます。

今日のパワーフレーズ
「『食べる』という字は、『人』を『良くする』と書きます。」
生活が不規則になりそうな時や気持ちが不安定な時こそ、きちんと食事をするように心がけましょう。

0507校長一日一話

校長 一日一話
 皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。

5月7日 授業をよくするために
 日本の学校には、授業研究という独自の先生の活動があります。明治時代に、日本に学校というものが設置され、学校で良い授業を創ろうと、先生が自主的に続けてきている活動です。戦争や戦後の教育改革の後でも、変わることなく続いてきました。その方法のひとつとして、研究授業があります。
 研究授業とは、自分の授業を他の先生に見せる、あるいは、他の先生の授業を見ることにより学ぶことです。教師としての対応や子どもの反応の様子について、その後の協議会で具体的に観点やねらいについて、授業した先生や参観した先生が議論し学びあいます。今、海外では、日本の授業研究の良さが認められ、研究者や教師が日本に学びにきています。
 授業を他の人に見せることは、自分独りよがりの授業ではなく、より客観的な、子どもにとって良い授業(わかる授業、できる授業、考える授業)ができるようになるという利点があります。授業を行う上で、意識したい観点を川口中では、決めています。
1めあてや見通しを明確にしている。 
2板書が分かりやすい、書きやすい。 
3教材を効果的に使用したり、教材を工夫して、興味や意欲を引き出している。
4授業の組み立て方や流れを工夫している。
5発問の工夫している(生徒が考えるきっかけとなる発問)
6考える場面や時間を適切に設定している。
7授業の振り返りをしている。
 1〜7の観点が毎回必ず、どの授業にも表れることは、難しいかもしれません。しかし、それらを意識し、できるだけ多くの観点が意識される授業を繰り返すことにより、良い授業が出来てきます。
 皆さんや多くの人の頑張りで、授業を再開できる日も近づいています。先生方も、授業の再開に備えて、良い授業を行うための準備をしています。授業では、先生も一生懸命授業をするので、皆さんも一生懸命授業に取り組んでください。

今日のパワーフレーズ
「また会ってみたいと思われるような人になりなさい。」
皆さんは、どんな人がまた会ってみたい人ですか。

0502一年生の皆さんへ

1年生へ、次の課題配布日の連絡です。

配 布 日  5月11日(月)
場  所  体育館(体育館履きは必要ありません)

登校時間  
 13:30 美山生徒 と 1組
 14:00 2組
 14:30 3組
 15:00 4組
※課題や評価評定についての説明を行います。時間までに登校するようにして下さい。

美山バス 
行)縄切(12:50)発→美山小(13:08)発→川口小(13:20)着
帰)川口小(14:30)発

持 ち 物 
(1)健康観察カード(青い紙)・・・当日までの健康の記録を記入
提出物
(1)学習と生活の記録
(2)前回の忘れてしまったもの(保健関係、雑巾、自己紹介カード、連絡カード、作文)
※次の課題を配布します。筆記用具なども持参してください。

・標準服登校です。
・朝、必ず検温して、健康観察を行った上、登校してください。健康上心配な点があれば、登校はひかえてください。その際、電話連絡をお願いします。原則マスク着用です。
・当日欠席の場合は、11日17時までに保護者の方が取りに来てください。なお、11日に都合がつかない場合、連絡をお願いします。(あらかじめ当日欠席することがわかっている場合は11日午前中までに連絡をお願いします。)
・健康観察表を無くした場合は、検温の結果をしおりか生徒手帳に記入するようにしてください。

0501校長一日一話

校長 一日一話
 皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。

5月1日 読書のまち八王子
 新型コロナウイルスの感染を防ぐために「換気が悪く」 、「人が密に集まって過ごすような空間」、「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」を避けることが重要です。そんなときだからこそ、家庭で読書に親しみ、心を豊かにすることも大切です。
 川口中では、昼休みの図書室の開館を行っています。図書委員会や司書さんが中心になって、図書室を多くの人が利用していると思います。
 私が読んだ本を1冊紹介したいと思います。『自閉症の僕が飛び跳ねる理由』(東田直樹著)です。内容は、是非読んでいろいろ知ってもらいたいので書きませんが、東田さんが「はじめに」の部分で書いていることを一部分紹介します。
 『この本を読んで下されば、今よりきっと自閉症の人のことを、あなたの身近な友達のひとりだと思っていただけると思います。人は見かけだけでは分かりません。中身を知れば、その人ともっと仲良くなれると思います。自閉の世界は、みんなから見れば謎だらけです。少しだけ、僕の言葉に耳を傾けてくださいませんか。そして、僕たちの世界を旅してください。   東田直樹 』
 読書は、学校の勉強や普段の生活では、知ることのできない事柄を教えてくれます。知っていることが増えれば、多くの人と友達になったり、世界を広げることができると思います。また、読書に親しむことは、いつでも、どこでも、だれでもができることで、生涯にわたって学習することができる習慣です。
 川口中では、5月8日、11日の登校日に図書室を開館して、本の貸し出しを行います。また、平常に学校の登校ができるようになったら、地域のボランティアの人の協力で、読書や学習のために放課後の図書室利用ができると良いと思います。

今日のパワーフレーズ
「小さな約束を守れない人は、大きな約束も守れない。」
規則や約束を守ることの大切さを考えさせられる言葉です。

0430三年生の皆さんへ

3年生へ

 次の課題配布日の連絡です。前回の登校日で7日(木)とアナウンスしましたが、7日(木)は、お休みになります。次の登校日は8日(金)です。間違えないようにしましょう。

配 布 日  5月8日(金)
場  所  体育館(体育館履きは必要ありません)

登校時間  
 8:50〜 9:00 美山生徒
 9:30〜 9:40 1組
10:10〜10:20 2組
10:50〜11:00 3組

美山バス 
行)縄切(8:20)発→美山小(8:38)発→川口小(8:50)着
帰)川口小(10:00)発

持 ち 物 
(1)健康観察カード(青い紙)・・・当日までの健康の記録を記入
(2)国語(漢字の学習、国語の学習、3年間の整理と復習)
(3)英語(英語ラボ、ライティングノート、授業アンケート)
(4)京都奈良新聞
(5)学習計画表No.3・・・・・・・必ず記名
(6)しおり
※次の課題を配布します。筆記用具なども持参してください。

・上記の10分間の間に登校するようにしてください。
(標準服登校)
・朝、必ず検温して、健康観察を行った上、登校してください。健康上心配な点があれば、登校はひかえてください。その際、電話連絡をお願いします。原則マスク着用です。
・当日欠席の場合は、8日17時までに保護者の方が取りに来てください。なお、8日に都合がつかない場合は11日(月)を希望する旨、連絡お願いします。(あらかじめ当日欠席することがわかっている場合は7日午前中までに連絡をお願いします。)
・健康観察表を無くした場合は、検温の結果をしおりか生徒手帳に記入するようにしてください。


0430校長一日一話

校長 一日一話
 皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。

4月30日 拾った人だけがわかるんじゃよ
 この言葉は、実話をベースとした日本初の「そうじ小説」である
 『なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?』(志賀内泰弘さん著)の中で、主人公が掃除をするきっかけとなった老人から言われる言葉です。
今日は 「そうじ小説」である『なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?』を紹介します。

 主人公 圭介は、とあるサラリーマン。公園で「ゴミ拾いをする老人」と出会い、「どうしてゴミを拾っているのか、拾うと何かよいことがあるのか?」と尋ね、「拾った人だけがわかるんじゃよ」と言われることから、この物語ははじまります。
 その後、あることをきっかけに、主人公も始業前に、「事務所前のそうじ」をはじめることになります。しばらくすると、その影響を受けた同僚や部下の人たちなど会社の人全員が、主人公に協力して、そうじをはじめるようになります。
 そして、そうじをみんなでやるようになったことを境に、いろいろな変化が表れるようになります。営業活動ができなかった部下が注文をとれるようになったり、職場の雰囲気や売り上げがどんどん良くなっていくのです。
 主人公も、「そうじをすると売上が上がるのか? お金が手に入るのか? 得をするのか?」ということを考えて、最初はそうじを始めました。
 しかし、その頃には、別にそんなことはどうでもよくなってきます。そうじをするのが気持ちよくなってしまい、得とか損とか関係なく、そうじをやめようとは、まったく思わなくなってしまっているのです。そして、主人公は気づきます。
 「そうじはみんなでやっているけど、やり方はそれぞれバラバラだ。窓を一生懸命に拭く人。隅っこを徹底的にキレイにする人。同じ場所を何回も掃く人。でも、みんなそれぞれが、どうしたら早くキレイになるか考えながらそうじしているはずなんだ。誰でも時間をムダにしたくはないからな。その中で、打ち合わせなんてしないからわからないけど、一人ひとりが何か変った気がする。」
 最初は「ただ、そうじをしていただけ」だったが、何かが変わりはじめていると考えます。
 その後、公園でそうじをしていた老人から、次のような話を聞きます。

 「ワシは昔な、ホテルのレストランでウエイターをやっておったことがあった。」
 老人は遠くの空を仰ぎ見ながら話し始めた。
 「ある夏の暑い日のことじゃった。1人の紳士が汗を拭き拭き入ってきた。それを見たワシはすかさず、エアコンの風が当たる席に案内した。えらく喜んでくれてな。チップまでくれたんじゃ、それもかなり多く」
 「はい…」
 圭介は、一瞬で、老人の昔話に引き込まれた。
「それから数日後にまた、その紳士はやってきた。前のことが頭にあって、迷わずエアコンの前の席へと案内をしたんじゃ。するとな、『バカモン!』と怒られた。なぜじゃと思うかな」
 「……」
 「その日も確かに暑い日じゃったが、紳士は汗1つかいておらなんだ。なぜなら、ホテルの玄関までハイヤーで乗りつけたからじゃった。叱りつけられた後で、その紳士はまだ若造だったワシに教えてくれた……。『仕事とは気づき』じゃとな。『気づきをたくさんするためには、そうじをしなさい』と言われたのじゃ。それでワシはそうじを始めた。早く出勤して開店前のレストランを嘗めるようにそうじした」
 「そのうち、何だかわからんがな…、今まで見えなかったものが見えてくるようになったんじゃ。お前さんの好きな理屈で言うとこういうことじゃ。そうじというのは、汚い所をキレイにするということじゃ。まず、汚い所を探すことが習慣になる。ウエイターの仕事をしていても、四六時中、フロアに何かゴミが落ちていないか気遣うようになったんだな。そのおかげで、お客様の忘れ物や落し物を何度見つけたことか。お客様が店を出る寸前に声をかけて渡すと、非常に感謝された。そして、もちろん、さっきのような過ちはせんようになった。お客様が何を欲しておられるか、何を望んでおられるか、声をかけられる前に『考えて気づく』というクセが身についたんじゃ。もちろん、何年も、何年もかかったな、これには…」
 そうじをする。そうじをすると、汚い所に気づくようになる。その「気づき」は、日頃の仕事の気づきにも生かされる。すると、お客様が自分のファンになってくれる。仕事が増える。これが会社全体で行われれば、会社の売上が上がることになる。「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざと同じだよ。
 おぉ、そうだ。1つ言い忘れておった。忠告しておくがな、実は、そういうわけで、そうじをすると売上が上がるんじゃよ。だがな、問題はそこにある。『売上が上がるから拾おうとか、お金が手に入るから拾おう』と思ったとたん、売上が上がらなくなる。これがまた不思議でな。このカラクリは、ワシもいまだにわからん。ワッハハハ」
 「拾った人だけがわかるんじゃよ」
 なぜ「そうじ」をすると人生が変わってしまうのか? それは…、
   「ゴミを1つ拾う者は、大切な何かを1つ拾っている」からなのです。     …続

 今、企業では、始業前に全員で自主的に掃除をするところが増えているそうです。川口中でも、「み・そ・あ・じ・は」の合言葉の一つ、「そうじ」を全員清掃で取り組んでいます。その時に、皆さんは、どんなことに気がつき、どんなことを経験することができるのでしょうか。
明るいあいさつをお互いにすることが良い雰囲気、人間関係を作り、きれいな学校の思いが生徒全員の意識を高め、細かな異変や間違いも見落とさない生活につながっているのだと思います。

今日のパワーフレーズ
「実力の差は小さい。努力の差は大きい。」
何歳になっても、努力を続けることは大切です。

0428校長一日一話

校長 一日一話
 皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。

4月28日 苦労の免疫理論
 臨時休業開始から3週間経ちました。皆さんも、家庭で不自由な暮らしをしていると思いますが、もう少し我慢して、頑張ってください。ただ、困っていることなどあったら、遠慮せず、学校に電話してください。(川口中学校042−654−2485)
 今日は、「苦労の免疫」についてお話をします。
 「免疫」(めんえき)というと、予防接種の注射などで知っているように、弱い病原菌に感染すると、体内に免疫ができます。その免疫ができると、次にその病原菌に感染しても、大きな病気にならないということです。
 ランドルフ・ネッセという社会心理学者が、「苦労の免疫理論」を発表しています。それは、「苦労」にも免疫があるということです。小さな苦労を経験して乗り越えることで、苦労に対して免疫ができ、社会に出て「大きな苦労」に出会ったとき、その苦労を乗り越えることができるということです。しかし、免疫をつけるためには、必ず苦労を乗り越え、成功した体験がなければなりません。失敗の連続では、自信を持って対処できず、十分な免疫をつけることができません。
 私たちは、辛いことや苦しいことから逃れ、出来るだけ楽に生活ができるようになりたいと考えます。便利な生活や豊富な物資に囲まれ、辛いことや苦しい経験をすることなく、過ごすことが出来るようになってきました。
 その結果、少しばかりの苦労や失敗に直面すると、その現実から逃避したいと考える傾向が強くなってきているような気がします。そうして、いろいろな娯楽の世界や仮想の社会に入り込んでいきます。
 「若いときの苦労は買ってでもせよ」「かわいい子には旅をさせよ」ということわざがあります。苦労を自ら進んですることが、その後の成長につながるということであり、そして、その周りの大人たちは子どもたちに、苦労する経験を与え、それを乗り越えるように見守ることの大切さを教えています。
 川口中生と先生方に、お願いがあります。それは、生徒のみなさんは、自ら進んで、いろいろなことに挑戦して、苦労を経験して欲しいということです。また、先生方には、生徒たちのために、苦労する経験や場面を多く与えて欲しい、そして、それを乗り越えることができるよう見守りや支援をして欲しいということです。苦労することは、その時は、いやなことやつらいことかもしれませんが、その後の進路に必ず活きてきます。
学習や部活動、ボランティア活動など、さまざまな場面で、苦労を進んで乗り越え、自分に「苦労の免疫」をつけてください。

今日のパワーフレーズ
「幸せは、準備された心に訪れる」
普段からの心構えや準備が大切です。努力しているといろいろな気づきやヒントが見つかります。

0427校長一日一話

校長 一日一話
 皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。「今日のパワーフレーズ」の紹介を追加します。パワーフレーズは、日常生活の中で、自分を励ます言葉です。皆さんにも、自分のパワーフレーズを見つけて、困ったときや頑張りたいときに思い浮かべてください。

4月27日 板書とノートをとることの大切さ  
 私たちにとって、学ぶ方法はいろいろあります。教科書や本を使って、自分で学習する。先生や家族や友人など、他の人から教えてもらう。最近では、ネットを利用して、動画など見て学習するなど、学習する場面と手段はさまざまです。
 ある塾でのお話です。小学4年生を教えるタイプの違う2人の先生がいました。2人は同じ大学出身で、1人は文系で国語を教え、もう1人は理系で算数を教えていました。
 国語を教えるNさんは明るくて、清潔感があり、声も大きく話し方も上手です。ただ、彼は気分がのってくると話が脱線しやすく、授業に関係のないことを話題にしがちです、小学生には理解できないような、難しい言葉を連発しながら、雰囲気を盛り上げて楽しくします。話術が巧みなので、子どもは話に引き込まれてしまいます。黒板にはほとんど字を書かずに、一人でしゃべりまくります。だから、子どももノートをとりません。子どもの授業の感想を聞くと、楽しくて面白いと言います。評判も悪くありません。しかし、学校の成績は上がらず、授業効果はいまひとつです。
 算数を教えるYさんはスポーツマンタイプで、健康的な感じですが、愛想は良くありません。授業に関係のない話はしません。もちろん冗談も言いません。ひたすら真面目に教科の内容を教えようとします。板書もていねいで、ノートをとるように厳しく言います。およそNさんとは正反対です。子どもの授業の感想を聞くと、面白くないがよく分かると言います。授業効果がよく、成績も上がっています。
 次は科学者の話です。ノーベル賞を受賞した湯川秀樹さん、朝永振一郎さんは、三高、京大と学生時代を一緒に過ごした仲間でした。この二人が存命中に学生時代を振り返り、大学時代に教わった数学の先生のことについての話があります。
 群論という数学の分野を教える、S先生がいました。S先生はメモを見ながら話をします。勘が良く話も上手でした。それと対照的に、関数論を教えるWという先生がいました。W先生は非常にていねいな講義ぶりで、授業内容を全部黒板に書きます。学生にもノートをとらせました。湯川さんは、「W先生の方が、(授業内容を)頭に入れるのにいいですよ。だから、ノートというのは役に立ちますね。一方、S先生流というのは(授業内容が)一つも残らんね」と言い、朝永さんも「S先生は、勘がいいと思って感心していたが、やっぱり分かったのは関数論のW先生だな」と述べています。二人とも板書とノートをとることの大切さを強調しています。
 現在、学校は臨時休校中で、学校での授業は出来ません。しかし、皆さんや他の人の頑張りで、状況が落ち着き、授業が再開したときに、気のゆるみや休校中の習慣から、生活の乱れや学習に対する取り組みが低下して、授業中、ノートをとらずにぼーっとしていたり、時には居眠りすることがあると、学習に対する熱意や姿勢が良いとは言えないことになります。また、そのような人を見過ごすことになると、その人の将来への可能性を見捨てていることになります。学校は臨時休校ですが、各家庭で、みんなで授業を受けている気持ちをもって、学習態度を見直し、授業が再開したときに備えて、準備をしましょう。

今日のパワーフレーズ
「仲間がいれば、可能性は無限大」
一人でできないことも、仲間と協力すれば、できることがたくさんあります。

0424校長一日一話

校長 一日一話
 皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。「今日のパワーフレーズ」の紹介を追加します。パワーフレーズは、日常生活の中で、自分を励ます言葉です。皆さんにも、自分のパワーフレーズを見つけて、困ったときや頑張りたいときに思い浮かべてください。

4月24日 自転車保険加入の義務化
令和2年4月1日から都内で自転車を利用する場合には、対人賠償事故に備える保険等に加入している必要があります。自転車で事故を起こした際には、自分がけがをするだけでなく、相手にけがをさせたり、相手の物を壊したりすることがあります。特に、歩行者との事故は、自転車は車と同様の扱いになるため、高額な賠償を求められています。

(例)男子小学生(11歳)が夜間、帰宅途中に自転車で走行中、歩道と車道の区別のない道路において歩行中の女性(62歳)と正面衝突。女性は頭蓋骨骨折等の傷害を負い、意識が戻らない状態となった。 裁判所は、保護者に監督責任を認め、約9,500万円の賠償を命じた。
(神戸地方裁判所、平成25(2013)年7月4日判決)

 2020年4月より改正された「東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」では、自転車に乗る人は、自転車損害賠償保険等への加入が義務化されました。相手にけがや損害を与えた場合の損害賠償に備える保険に加入することが必要ということです。
 自転車保険として販売されている多くの保険が、自分自身のけがに備える傷害保険と他人をけがさせてしまったり、他人のモノを壊してしまったりした場合の損害賠償に備える個人賠償責任保険がセットされた内容となっています。
 個人賠償責任保険については、自転車での事故に限らず、日常生活や学校生活、スポーツや趣味の活動で、他人のモノを壊した場合などに補償されます。また、補償範囲によって保険料が異なります。
 自転車保険には、自動車保険や火災保険、共済の加入に付帯されていることもあり、自動車保険などに個人賠償責任保険が付帯されていれば、自転車保険の加入義務を果たしていることになります。
現在加入中の保険に個人賠償責任保険が付いていれば、新たに保険に加入する必要はありません。保護者の方に、一度自分と家族が加入している保険を確認し、自分が自転車保険加入しているかどうかを確認してください。そして、加入していなければ、万が一のことに備えて、保護者の方に加入の相談をしてください。

今日のパワーフレーズ
「ありがとうとごめんなさいは、自分が先に言いなさい」
自分が先に言うことで、誰とでもよい関係が作れます。

0423校長一日一話

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校長 一日一話
 皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。「今日のパワーフレーズ」の紹介を追加します。パワーフレーズは、日常生活の中で、自分を励ます言葉です。皆さんにも、自分のパワーフレーズを見つけて、困ったときや頑張りたいときに思い浮かべてください。

4月23日 笑声(えごえ)
 今までにいろいろな研修を受けてきましたが、中でも一番印象に残っていることは、「笑声(えごえ)」についての研修でした。声にもいろいろな表情があることは、皆さんも、家族や友達と話していて、感じることがあると思います。楽しそうな声、うれしい時の声、悲しい声、怒っている声など、話す人の感情が声の印象から伝わってきます。顔の表情と同じく、声にも表情があるということです。
笑声(えごえ)とは、笑顔が見える声という意味で相手に心地よい印象を与える声です。
 講師の先生によると「人の第一印象は90%変わることはない」といいます。さらに、その中でも、声はその人個人の内面性を多く表現し、深く大きく長く相手の脳や心に残ります。だからこそ、笑声で話す人は好感度や信頼度が強く感じられ、安心感を相手に与えるそうです。実際、
 私も電話で話していて、最初相手が怒っていても、笑声でじっくり相手の話を聞くうちに、相手の方も落ち着いてきて、お互いに理解しあった話し合いになることがほとんどでした。
 最近では声を交わさないコミュニケーションのメールやLINEが増えてきて、声を出すことが少なくなりつつありますが、相手をしっかり理解するためには、言葉を交わすことは大変重要なのです。言葉遣いももちろん重要ですが、実は同じ言葉であっても、自分の想いを込めた話し方ひとつで相手に与える印象が大きく違います。
 私が笑声で話すときに気をつけていることは、相手には見えないけれど、笑顔で話すこと、相手に対して尊重の気持ちを持つことです。笑声で話す気持ちを持つことで、相手とのコミュニケーションが良くなり、前向きな行動が生まれていきます。

 今日のパワーフレーズ(今日は第1回なので、私(校長)のパワーフレーズを紹介します)
 「人生のもっとも苦しい、いやな辛い損な場面を真っ先に微笑を以って担当せよ」 

0422校長一日一話

校長 一日一話
 皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。

4月22日 再現性は「成功」への第一歩                                 
 優れた運動選手や音楽家に求められる資質の1つは「再現性」(さいげんせい)です。正しい練習を繰り返し、確かな技術を身につけて、その技術を試合や演奏会の場面で、再現し、発揮できることが、優秀な選手や演奏家であることです。
 再現性を高めるために、人は、日々、厳しい練習を重ねています。基本は繰り返すことであり、繰り返しによって、再現性は高まります。
このことは、スポーツや音楽に限らず、日常の生活や勉強についても、同じことが言えます。
 仕事のできる人は、いろいろな仕事をしても成功を収めることが多いと思います。別の言い方をすれば、その人は仕事での再現性が高いということだと思います。では、普通の人が仕事の再現性をあげるためには、どのように考えたら良いのでしょうか。調べてみると、2つの考え方のコツがあるので、紹介したいと思います。
1.失敗や成功の原因を必ず考えて、次の機会に生かす
 仕事の再現性をあげる考え方のコツとしてまず挙げられることは、失敗・成功をするごとに必ず原因を追求する習慣です。なぜ失敗したかを考えることによって、今後同じような失敗を繰り返さなくなります。失敗することが少なくなれば、自然と成功することが多くなります。今度は、成功をした時にも、その原因を考えると、また次の仕事でも成功する確率が高まってい行きます。
2.自分ができるやるべきことを努力を惜しまずにやる
 2つ目の仕事の再現性を高める考え方のコツは、後で後悔しないように、自分ができることを努力を惜しまずにやる意識を持つことです。自分にとってできないことを無理してやろうとしても、 長続きしません。だけど、自分ができることを必ずやり遂げることができれば、達成感や満足感で、自信を持って仕事に取り組むことできます。その自信が、仕事の成功への後押しになります。
 この2つの考え方をしっかりと身につけることによって、仕事の再現性は確実に向上していきます。そして、それにより仕事でコンスタントに数多くの成功を収めることができる人物になっていくのです。
学校で考えてみると、皆さんが取り組むテストや体育祭などは、2つのコツを実践する絶好のチャンスです。学習や練習を繰り返し、失敗や成功の原因を必ず考えて、次の機会に生かす。また、自分のやるべきことに常に向上する努力を惜しまず、自信を持つことが、再現性を高めて、成功する経験になります。
 そして、そのことが、将来の自分の仕事を成功させる練習になります。最初はうまくいかないことが多かったり、他の人と比べてできることが少なかったりするかもしれません。しかし、それを繰り返すことで、できることが増えたり、よりよい結果につながっていきます。また、その努力をお互いに認め合い、先生や保護者、地域の方にほめられることがさらにやる気をアップさせていくと思います。

0421校長一日一話

校長 一日一話
 皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。

4月21日 一冊の問題集を徹底的に学習しよう  
今日は、数学の勉強法について、お話をしたいと思います。
「数学は暗記科目である」という本があります。著者の渡部由輝さんは、他に数冊の参考書や問題集を執筆している数学のベテラン教師です。その本に書かれている、渡部さんが編み出した勉強法は、〈一冊徹底学習〉と名付けられています。渡部さんは、「どんな問題集でもとにかく1冊だけ徹底的に練習しておけば、校内テストでは、悪くても80点はとれる」と書いています。そして、教育心理学の理論と30年の教師経験に基づいて説明しています。渡部さんは、〈水道方式〉という独特の教育方法を考案した有名な数学者である遠山啓さんの次のような言葉を引用してしています。
 「中学生や高校生が数学の問題を解く場合、独自の解き方を考え出したりはしません。教えられたり学んだりした方法を思い出し、似た問題にそのまま適用しているのに過ぎないのです」
 そして、その決め手となるのは「関連知識の量」だというのです。
 渡部さんの〈1冊徹底学習〉とは、「これと見込んだ参考書なり問題集なりを1冊にしぼり、それだけを徹底的に練習します。それにのっている問題なら1題残らず、問題文を読み終えるまでもなく、解き方の筋道くらいは思い浮かべられるようになるまで、くりかえし学習するようにします」というものです。
 さて、川口中の皆さん、いままでの自分の勉強と比べてどうでしょうか。今までの勉強の仕方で、うまくいっているのであれば、変える必要は無いかもしれません。しかし、結果が良くない、勉強の仕方が分からないと考えている人は、〈1冊徹底学習〉を試してみるチャンスです。皆さんの手元には、学校で使っている教科書や問題集があるはずです。あとは、やる気とやり遂げる根気です。まずは、教科書や問題集を開いて問題を考えてみましょう。解ければ、問題に○を付けて、次の問題に進む。分からなかったり、間違えていたら、途中の解き方を含めて、解答をノートに写す。こんな風に勉強を進めていき、2回目、3回目と繰り返していけば、問題文を見ただけで、解き方の筋道が見えるようになってきます。教科書や問題集が○で一杯になったことが、実力が付いた証(あかし)となります。
 有名な教育心理学者のハロルド・ブルームが、マスタリ−・ラーニングという理論を述べています。
 「学校の学力は才能や知能よりも、一つひとつの知識をいかに確実に習得するかが基本であり、習熟(マスタリー)の積み重ねによって、能力は確実に向上する」
 是非、まだ、自分の勉強法がわからない人は今日から〈1冊徹底学習〉を実行してください。

0420校長一日一話

校長 一日一話
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4月20日  今日は保護者の方向けのお話です。
 「認められたい」「ほめられたい」「達成感を味わいたい」が大切
アメリカの心理学者アブラハム・マズローが、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化したものを「自己実現理論(じこじつげんりろん)」といいます。
  マズローによれば、人間の欲求には5段階の階層があるとされています。
(1)「生理的欲求」は、生きていくための基本的・本能的な欲求(食べたい、寝たいなど)
(2)「安全欲求」は、安全・安心な暮らしがしたい(雨風をしのぐ家・健康など)という欲求
「安全欲求」が充たされると、(3)「社会的欲求」(集団に属したり、仲間が欲しくなったり)を求めます。この欲求が満たされない時、人は孤独感や社会的不安を感じやすくなります。
 そして、次に(4)「承認欲求・尊厳欲求」(他者から認められたい、尊敬されたい)という欲求が芽生えます。ここからはモノではなく、心を充たしたいという欲求に変わります。
 そして、最後に(5)「自己実現欲求」(自分の能力を引き出し創造的活動がしたいなど)の欲求が生まれます。
そこでうまく活用してもらいたいのが、(4)「承認欲求」です。
勉強ができるようになったら、「あなたはスゴイね!」と認める言葉を掛けてあげることが、「承認欲求」を満たすことになります。まずは「得意なこと」や「できてること・できそうなこと」を見つけて、「認める言葉」をかけることから始めてみてください。
もちろん、夢や目標のために勉強を頑張る子もいますが、そういう子ばかりではなく「人から認められたい、ほめられたい」「みんなにすごいねって言われたい」「いい点を取ることに達成感を感じる」という理由で勉強する子どもも、少なくありません。
 まずしっかり勉強をしてもらうために、夢や目標も大切ですが、それ以外でお子さんがやる気になるポイントを探してみると、意外なところにポイントがあるかもしれません。
 ぜひ、お子さんが頑張る意欲の出せるポイントを探してください。
 ■保護者の方からよく質問されること■
(質問) うちの子は、プリントはグチャグチャ、提出物は出せないと先生からよく、催促の連絡があるんですが、何とかなりませんか。
(回答) 
 子どもたちにそのことをどう思うか聞いてみると、「そういうの、なんとも思わない」と答える生徒が多いです。でも、そういうだらしなさを見て、「この子はダメだ」と判断する人もいます。「そんな管理の仕方をしていたら、信用なくすよ!」と思わずそう言いそうになります。それをぐっとこらえて…別の言い方をしてみるのです。
(例)
「そういうことを気にする人もいるからね。 私は、他の人から『○○君はしっかりしているよね』と言われるようになってもらいたいのよ。よろしくお願いね。」

 大人はついつい「信用なくすよ!」とマイナスな面を相手に強調して、脅して行動を変えようとしてしまいます。しかし、その言い方を子どもにしてしまったら、反発心が生まれて、お互いに分かり合えなくなる可能性があります。それでは意味がありません。
 なので、ポジティブな言い方に変えて話す必要があります。そうすることで、生徒が他人から「しっかりしているね!」と言われている姿をイメージし、やる気になってくれると思います。
 同じことを伝えるのに、言い方ひとつで、行動がいい方に変わることもあれば、全く逆効果になってしまうこともあります。

0417校長一日一話

校長 一日一話
 皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。(土曜、日曜の 校長一日一話 はお休みします)

4月17日 川中の伝統と文化
 校長室に 「川口地区の今 写真集2012」(川口地区町会自治会連合会)発行の写真集があります。それを見ると、みんなが住んでいる川口地区の自然や史跡、神社仏閣、郷土芸能等には、こんな素晴らしい自然がある、こんな古くからの伝統や文化があると感心させられます。
 日本の豊かな自然は、多くの農産物を育んできましたが、それらのほとんどが、各時代に海外から伝来したものを日本に合うように改良し、栽培種として育成したものです。お米をはじめ、古くから和食の代表的食材として利用されてきた大根、茄子(なす)、牛蒡(ごぼう)、里芋などもその一例です。他国ではほとんど食用とされない牛蒡を食用作物として栽培化したのも日本です。また、よく見られる大根は、野菜類の品種改良が盛んになった江戸時代に、年間を通して利用できるよう三月大根、夏大根、秋大根などが栽培されたほか、練馬大根、尾張大根など各地に特徴的な大根が栽培されました。その大根は、いつの季節でも、煮物、漬け物、辛味など用途に合わせて、いろいろな料理の材料になっています。
日本人の良さとして、本来あるものを工夫して、元々の良さは残しながら、よりよい物に作り上げていく所があると思います。だから、日本の伝統と文化は、日本の自然や受け継いだものをベースとして、異文化を取り入れたりしながら、よりよいものを目指して変化し続けていくものです。
 川口中には、3年生が手本となり、学校のリーダーとして頼りになる存在であるという「伝統」があります。そして、その伝統を守りながら、新しいことに挑戦し、川口中をさらに発展させていく「文化」があると思います。
 また、川口地区でも、良いところは地域の人たちと協力して残し、より魅力ある住みよいまちになるよう、川中生としてできることを考え、実行できることを期待しています。

0416校長一日一話

校長 一日一話
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4月16日 夢を実現するための「プラス思考」
 夢や目標を実現する成功のプロセスは、川の流れによく似ていると言われます。川は海を目指して迷わず一途に邁進し、やがて確実に海に流れ込みます。しかも川の流れは一本調子に直線的に流れるのではなく、蛇行(紆余曲折)を繰り返しながら進んでいきます。その姿は、成功に向かって、努力していく姿と重なります。
 成功へのプロセスでは、思考(考え方)をいかに前向きにコントロールしていくかが大切です。 
 言葉やイメージを常に創造的なプラスの方向に向けるよう心がけること、すなわちプラス思考を習慣化することです。積極的で、肯定的で、楽観的で前向きな内容や言葉のイメージをできるだけ使うようにすることです。何事に対しても「できる!」という考えを優先させ、どうやったらできるかだけを考えます。また、うまくいかないことがあっても、決して失敗とは考えず貴重な体験と受け止め、新たな挑戦を試みる。プラスの言葉やイメージを繰り返し考えて、持続し、集中することです。こういった態度で終始一貫して進んでいくと、明るく積極的に考える習慣ができるようになるとともに、成功につながる好ましい結果がどんどん得られるようになります。「善い(プラス)考えや行動は善い(プラスの)結果をもたらし、悪い(マイナスの)考えや行動は悪い(マイナスの)結果を生み出す」ことを実感できるようになるでしょう。
 夢を実現したり、仕事を成功させるには、ゴールを目指して迷わずひたむきに努力する。そして、思考(考え方)の面でも行動の面でも、「自分をほめる言葉、認める言葉」を意識して、繰り返し、繰り返しあきらめずに行動することが重要です。

0415校長一日一話

校長 一日一話
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4月15日 与えられる人から与える人   
「家族になろうよ」
作詞 福山雅治さん 
 百年たっても好きでいてね 
 みんなの前で困らせたり  それでも隣で笑ってくれて
 選んでくれてありがとう
 どれほど深く信じあっても  わからないこともあるでしょう
 その孤独と寄り添い生きることが   愛するということかもしれないから
 いつかお父さんみたいに大きな背中で
 いつかお母さんみたいに静かな優しさで
 どんなことも超えていける  家族になろうよ

 小さな頃は体が弱くて  すぐに泣いて甘えていたの
 いつも自分のことばかり精一杯で  親孝行なんて出来てないけど

 明日もわたしはそれほど  変われないとしても
 一歩ずつ与えられる人から  与える人へ変わっていけたなら

 いつかおじいちゃんみたいに無口な強さで
 いつかおばあちゃんみたいにかわいい笑顔で
 あなたとなら生きていける   そんな二人になろうよ

 いつかあなたの笑顔によく似た男の子と
 いつかわたしと同じ泣き虫な女の子と
 どんなことも超えていける  家族になろうよ
 あなたとなら生きていける  幸せになろうよ

 この曲の歌詞は 福山雅治さんが 東日本大震災の影響により 全国ツアーを中断している間に 書かれたものです。結婚式で贈る「両親への手紙」をイメージし、いまこの時期この時代に、「絆」や「かけがえのないもの」として、"家族とは何か?"を問いかける 福山さんらしい 素敵な曲です。歌詞自体は ”新郎”である 「あなた」へむけての歌詞ですが、この曲は”結婚式で新婦が両親への感謝の手紙を読むシーン”をイメージして作られています。
 私は、この曲を聴いて、下のフレーズに何かとても大切なことがあると感じます。
 ”明日もわたしは それほど変われないとしても
          一歩ずつ与えられる人から 与える人へ変わっていけたなら”
というフレーズは、娘(子ども)の両親に対する感謝の気持ちや新しい家庭を築くことへの決意を強く感じます。
 学校の臨時休業中、外出も控えることになっています。家族と一緒に過ごす時間が多いと思います。日頃、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんからあなたに与えられている様々なことを感じ、感謝を言葉や行動で表してみましょう。一言の「ありがとう」でもいいし、家の手伝いでもかまいません。そして、少しずつでいいので、周りの人に対して、与える人としてできることを考えて、実行してください。

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0414校長一日一話

校長 一日一話
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4月14日 下駄箱は生徒の姿
 川口中の校舎を見回っていて、感心することがあります。それは、下駄箱です。「上履き入れと下履き入れがきちんと区別されている」「自分の決められた場所に入れられている」「下駄箱の上に荷物が置かれていない」など。履き物がそろえられて入れられた川口中の下駄箱は、学校生活の落ち着きを感じさせます。 
 照顧脚下(しょうこきゃっか)という言葉があります。
 お寺の玄関やトイレの入り口に「照顧脚下」「脚下照顧」「看脚下」などの文字を見ることができます。特に禅宗のお寺でよく使われる言葉です。いずれも「足下を見なさい」ということですが、「履き物をそろえましょう」という意味で一般的に使われています。
 しかし、真意はもっと深いところにあります。脚下とは自分の足下。自分の足下を顧みるとは「我が身」や「我が心」を振り返り、自分が今どんな立場にいるか、よく見極めて事に当たれということです。
 私たちは日々次から次へと様々なことに流されて、自分のことを静かに見つめる機会があまりありません。他人のことはよく分かりますが、自分のことは分かりにくいものです。他人の批判はできても、自分の行動を見つめることはなかなかできません。
他人の批判や周囲のことばかり気にする人がいますが、たいてい自分自身のことが見えていないものです。まずは、自分の足元から整えていく。そうすれば、自ずと身だしなみや物事への接し方が変わり、周りの人たちへの心づかいや心のゆとりもできていきます。
 心にゆとりが出来れば自分自身の姿もよく見えてくるでしょう。自分の履物をそろえることは、そのまま自分の心の整理整頓となります。自分で履物をきちんとそろえて脱げるようになったら、他人の履物の乱れも直す気持ちも出てくると思います。
そろえておこう、みんなの心がおちつく。 玄関を見れば、その学校のレベルや生活態度が良く分かるといいます。玄関は学校の顔です。履き物が綺麗にそろっている学校は、生徒や先生みんなの心がそろっているからでしょう。
 また、「足下を見なさい」ということは、「一足一足着実に歩いていかなければならない」ということも表しています。できないことをやれと言うのではなく、今できる「靴をそろえる」ことから、できること、やるべきことを実行することが大切です。 


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0413校長一日一話

校長 一日一話
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4月13日  できない理由を探すのではなく、できる理由を探せ
 中学校生活は、皆さんの豊かな未来につながった大切な3年間です。その中学校生活がこんな形で、十分行うことができないことは、とても残念です。しかし、こんな時でも、どのようにしたら、学校で過ごしている時と同じように時間を大切に過ごすことができるか、一人一人がしっかり考えてください。
 第一に、学校は勉強をする場であることを忘れてはいけません。学校の授業を大切に学習し、放課後は、部活動や委員会活動に打ち込む。そして、家では、家庭学習を行い、家族としての役割を果たす。この学習や生活の習慣をできるだけ早い時期に、多く繰り返すことが大切です。この正しい生活のリズムができれば、勉強が楽しくでき、毎日が充実していきます。
 第二に、自分で考え、正しく判断し、行動してください。自分の判断や行動には責任を持たなければなりません。また、自分で判断する機会も増えます。正しい判断をするために、人の忠告やアドバイスに素直に耳を傾けることのできる中学生になってください。
 第三に大切なことは、強くたくましい心と体を持ち続けることです。人間は、自分の夢や目標に向かって成長していきます。こんなことができるようになりたい。こんな風にしたい。そのために、努力し、あきらめずに頑張ることで、人間は強くたくましく成長します。最初は小さな目標からでも、目標達成の体験を繰り返していくことで、大きな目標や夢を実現していくことができます。
 そして、最後に、何事にも進んで挑戦することです。「自分にはできない、無理だ。」とあきらめてしまっては、自分の可能性を狭めてしまいます。
   「できない理由を探すのではなく、できる理由を探せ。」
できる理由を探し、行動し続ければ、よい結果、よい経験につながります。

0410今週を振り返り、来週以降に向けて

月曜日の着任式・始業式に始まり、火曜日には入学式がありました。
水曜日以降に課題等配布を行い、欠席生徒も含め、金曜日までに全員と連絡がとれました。
保護者の皆様におかれましては、ご協力くださりありがとうございました。

緊急事態宣言の発令に伴い、来週以降の学校は臨時休業となります。
真新しい教科書、ワーク類については、まずは「自分自身で」取り組むことになります。
学校から出された課題と向き合い、計画的に学習を進めていきましょう。
中学生になった新入生も、これからは「自分自身で」取り組むことが重要です。

まずは、これからの2〜3週間の計画を立てましょう。
前回の臨時休業で計画倒れに終わってしまった人は、今回がばん回のチャンスです。
特に3年生は、1・2年の復習をしっかり行うことが、入試での合格に向けた一番の近道です。
初めての1年生も、まずは計画を立て、この2週間で小学校の復習や課題を万全に行い、残った時間で新しい教科書やワークに目を通したりして、これからの学習単元に気持ちを向けていきましょう。

自宅学習が続く厳しい状況ですが、中学生が学生としてするべき最も大切なのは学習です。自分のペースで、じっくりと、しっかりと学習していきましょう。

(写真は6日(月)着任式・始業式の様子です)
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