引き続き早寝、早起き、朝ごはんを、お願いします。

H.27.3.16 朝会講話から

H.27.3.16 朝会講話
 先週の児童朝会では、歯医者の神山先生のお話がありました。教えていただいた歯磨きを実行していますか?しっかりブラッシングして、虫歯の予防に努力して、新しい学年での歯の検診で皆さんの虫歯が少しでも減るとよいと思っています。正しい歯磨きを続けてください。
 さて、3月2日の児童朝会で、3月11日の東日本大震災のお話をしましたが、他の学校の学校便りに東日本大震災直後に、ある犬が起こした感動の実話を読みました。皆さんにも是非、聞かせたいと思い、今日はそのお話をします。

 東日本大震災直後、ある家族が飼っていた犬が、突然いなくなりました。いくら探しても、一向に見つかりません。それまで大好きだった飼い犬の家出に、家族みんなが悲しみました。まだまだ寒い季節だったので、「もう駄目かもしれない。」とあきらめかけていた一ヶ月後、その犬は帰ってきました。少し痩せこけて、汚れていましたが、力強い目で、家族のもとへ帰ってきました。
 みんなが安心した時に、長女が一つのことに気が付きました。飼い犬の口には、携帯電話ほどの『小さな箱』がくわえられていたのです。その箱を見た時、飼い犬が家出をした理由を家族みんなが感じ取り、その場でみんなが泣き崩れることになるなんて、誰も思いませんでした。
 その小箱を見て、まず母親が驚きの声を出しました。それにつられて、父親も手で口を覆いました。その小箱は、間違いなく、その家族のおじいちゃんとおばあちゃんの家にあったものでした。そして、その小箱の中には、おじいちゃんとおばあちゃんと一緒に撮った家族写真や、長女や次女の小さな子どもの頃の写真が入っていました。
 おじいちゃんとおばあちゃんの家は、東日本大震災でほぼ全壊し、おじいちゃんとおばあちゃんは、震災で命を失いました。家族みんなが大好きだった、おじいちゃんとおばあちゃん。飼い犬も何度もおじいちゃんとおばあちゃんの家に連れて行ってもらい、たくさんの愛情を注がれていました。震災でおじいちゃんとおばあちゃんとの思い出もなくなってしまったことに、家族みんなは悲しみに包まれていました。もちろん、その飼い犬も悲しい気持ちでいっぱいだったのでしょう。
 そんな中、家出した飼い犬が持ってきたのが、おじいちゃんとおばあちゃんのたくさんの思い出が詰まった小箱だったのです。家から何十キロも離れている場所で、家は元の姿とは全然違うボロボロです。もちろんその小箱のことを飼い犬が知っているはずもありません。
 飼い犬の行動は、まるで「みんなの思い出はなくならないよ。」と家族に訴えかけているようでした。家族みんな、その場で泣き崩れました。誰もがボロボロと、大粒の涙を流して泣き崩れました。きっとこの家族は、この飼い犬が起こした『小さな奇跡』から『生きる希望』をもったのではないでしょうか。実際に起こったことで、感動的なお話だったので皆さんに紹介しました。

 東日本大震災は、多くの方々の命を奪い、多くのものが無くなり、誰にとっても本当に辛い経験となりました。そんなに辛い中でも、『生きる希望』をもち、前向きに生きている方々がたくさんいます。
 繰り返しになりますが、大きな災害に遭わなかった皆さんは、家族と一緒に生活ができる、美味しい食事が食べられる、学校に通って勉強をしたり、遊んだりできる、・・・当たり前の生活ができることに感謝して、『希望』や『夢』をもって精一杯普段の生活をしてほしいと思っています。

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