学校日記の部屋へようこそ。  南大沢小の日々の出来事をお知らせしています。  どうぞご覧ください !

2学期の初めに

         『仲間と動けば、何かができる』
                         校長 安田 尚民
 子供たちの元気な声が学校に戻ってきました。長くて、そして史上最も暑い夏休みが終わり、いよいよ2学期が始まります。1学期最後の終業式で子供たちに3つの約束をしました。1つ目は通知表を渡し、家の人に日々の感謝を伝えること。2つ目は目標を決めて何かに継続して取り組むこと。そして3つ目、一番大切な校長先生からの「宿題」として伝えたのが、「全員元気に二学期の始業式を迎える」ということでした。有難いことに、夏休み中大きな事故やけがの連絡はありませんでした。しっかり約束を守って、暑い夏を乗り切って、一回り逞しくなった子供たちが、学習、遊び、給食、運動会…真っ白な紙にどんどん色を塗っていくように、南大沢小学校で笑顔いっぱいの毎日を過ごすことを楽しみにしています。
 さて、先日、南大沢駅近くの都立大学で開催している企画展に行ってきました。朝の連続テレビ小説「らんまん」のモデルとしてすっかりお馴染みになった植物学者、牧野富太郎博士の功績を振り返る『日本の植物分類学の父〜牧野富太郎が遺したもの〜』です。江戸時代の終わりに生まれた牧野博士は、専門の教育を受ける機会がなかったにもかかわらず、大好きな草花を調べることに夢中になり、94歳で亡くなるまで植物を探し、新聞紙で押し花状にした標本を作り、その特徴を「牧野式植物図」と呼ばれる緻密で詳細な図絵にまとめた人です。筆で描いたとは到底想像できないような美しい描写に圧倒されました。現存する標本の数はなんと40万枚以上!そしてその中には600種類もの新種の植物もありました。暇さえあれば野山を歩き回って植物を観察していた博士でしたが、もちろん、40万枚という膨大な数を一人で集められたわけではありません。もっともっと日本中の標本を集めたいと思った博士は、新聞や雑誌に標本の作り方を説明した広告を出し、全国の人々に「珍しい植物の標本を送ってください。」と呼びかけたのです。その結果、全国の小中学生からもたくさんの標本が送られてきて、牧野博士の研究も一気に加速し、植物に興味を持つ人が大勢増えました。
 この話を聞いて、「百人力」という言葉を思い出しました。一人の力も大切です。でも、みんなでやったら、もっと大きな力になる。以前勤めていた学校の校長先生から教えていただいた「自分が動けば何かが変わる、仲間と動けば何かができる」、という素敵な言葉を思い出しました。そして、牧野博士はこんな言葉も残しています。「雑草という草はない」。この言葉、いろんな解釈ができそうです。「どんな平凡な草花にだって名前があるように、あらゆるモノや出来事、そして人には大切な価値がある」、「あたりまえ、と言っていたら大切なことを見逃すよ」こんな風にも読み取れます…。
 これから始まる2学期、だれ一人取り残すことなく、大切な価値を見出し、「100人力」で「すべての子供が笑顔になる学校」南大沢小学校を創っていきます。保護者の皆様、地域の皆様、よろしくお願いします。

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