学校日記の部屋へようこそ。  南大沢小の日々の出来事をお知らせしています。  どうぞご覧ください !

6月26日 朝会「いのちの大切さを共に考える日」講話『いのち輝かせて』

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 八王子市では、6月と7月の2か月間に各学校で「いのちの大切さを共に考える日」を設定し、生命の尊さについて考え、一人一人の人権を尊重し、いじめを未然に防ぐための取り組みを進めています。6月26日の朝会では、校長が「いのち輝かせて」というタイトルで、精いっぱい生きた一人の少年の記録を紹介しました。今から10数年前、N市立N小学校に在籍していたY君についてのお話です。
 Y君は、2歳の時に発症した拡張性心筋症という難病と闘いながら、小学校の合唱団に所属し活動し、6年生の時にはNHK全国学校音楽コンクール小学校の部で銅賞を獲得しました。小学校を卒業後は、市内の中学校に進学し、吹奏楽部に所属してさらに大好きな音楽を続けていたY君でしたが、拡張性心筋症の病状は進行し、中学2年生の2学期になると入院生活が余儀なくされてしまいます。懸命の治療にもかかわらずその後病状は日に日に悪化。多額の費用、生涯にわたる数多くのリスクが伴うことなど、多くの問題と向き合いながらも、Y君、そしてご両親はアメリカのコロンビア大学での心臓移植という道を選択することにしました。懸命に生きるY君の思いは、同級生や友人たち、広く日本中のたくさんの人々の心を動かし、募金活動が始まると、わずか1か月で、渡航と手術に必要なお金が集まりました。直ちにチャーター機で渡米したY君でしたが、米国に到着した翌日、体調は急激に悪化し、残念ながらそのまま帰らぬ人となってしまったのです。
 ご両親、サポートする人々は深い悲しみに暮れました。しかし、短い生涯を大好きな音楽、合唱とともに駆け抜け、命を輝かせたY君の生き方は、多くの人の心に残りました。募金で集められたお金は、同じように難病で苦しむ子供たちの命をつなげるために役立てられることとなりました。3年後、Y君のご両親は、現在の心境と支えてくださった人々への感謝の思いを手記として綴り公表しました…。

 Y君が合唱団で活躍していた当時、同市内の隣接校に勤務していた縁から、Y君の歌声を聞いたり、直接話をしたりした経験があり、募金活動にもかかわっていたことを思い返し、今回南大沢小学校の子供たちに話をしました。「いのちは大切」ということは誰しもが観念的に理解しています。しかし、そのことを強く実感し、かけがえのないものとして尊重する行動に移せるか否かは、一人一人が自分自身の生き方と重ね合わせ、「精一杯生きる」ということ意味を自問できるかどうかにかかっています。少し立ち止まって、改めて自分とそしてほかの人のかけがえのない命について考える日にできれば幸いです。
最後に、Y君のご両親が公表している報告分の一節を紹介します。

 「…Yを助けようとたくさんの方にいただいた善意を、Yの命をつなげることはできませんでしたが、今、そこに救える命があるならばその命につなげたい、と一心に思っております。Yにいただいた善意が他の誰かに受け継がれるのであれば、Yの魂も生き続けるのではないかと思います。みなさまの懸命な惜しみないご支援を胸に渡米し力の限り最後までやり遂げ天国へ旅立ったYも、自分と同じように病気と闘い生きようと頑張っている誰かに、命のバトンを渡し新しい命につなげたいと思っているはずです。 どうか、このような私たち親の思いをご理解いただけたら幸いです。 わが子の命を救うべく最後までできる限りのことができたのは、みなさまのあたたかい、あたたかい善意があってのことでした。そのようなみなさまの善意がこの先もずっと、「命」のために受け継がれていくことを信じています。…」(Y君を救う会の事務局ブログより)

校長先生発!「ニュースの読み方」

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校長室の入り口の壁に「校長先生のニュースの読み方」という掲示があります。これは、校長先生が読んだニュースをわかりやすくまとめたものです。ニュースは一般紙のほか、地方新聞やCNNなどから様々なテーマが選ばれていて、そのジャンルは小学生のみんながちょっと興味を持ちそうな内容です。そして、その記事で校長先生が考えたこと、思ったことが添えてあります。世界の広さ、考え方、ニュースの読み方の入り口になると思います。校長室の前を通ったとき、ぜひ見てみてください。

6月12日朝会 みんなの笑顔を支える人

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 東京は先週から梅雨に入りました。せっかくプール開きの週なのに、天気がすぐれないのは残念ですが、雨を「恵」として喜んでいる生き物もいる、これから始まる「暑すぎる」夏を思えば「感謝」なのかもしれません。
 さて、写真の花は「三尺バーベナ」という名前で、校舎前の花壇で見ることができます。「3尺」とは日本で昔使われていた長さを表す単位で「1尺」が30cm、すなわち約90cmを指します。この花は地面からスーッと茎が伸びて、丁度90センチくらいのところに花をつけるので、そう呼ばれるようになったということです。詳しそうに話していますが、先生はこの話、みんなある人に教えていただきました。「学校施設開放員」の「○○さん」を知っていますか?夜やお休みの日に学校の校舎を管理してくださっている方です。とっても草花に詳しくて、校舎前の素敵な花壇はみな○○さんがお世話をしてくださっています。いろいろ話を伺いながらあることに気が付きました。先ほどの「三尺バーベナ」、なぜか花壇のブロックと道路の隙間から「無理やり」生えているのです。「どうしてこんなところに植えたんですか?」と尋ねると、「僕じゃないんです。以前にこの花を花壇の中にまいたことがあって、花が咲いた後の種を、生き物が運んで行ったのです」、というのです。「生き物」…わかりますか?「アリ」です。アリが種を食べモノとして一生懸命巣に運んでいる途中に落としてしまったのだそうです。こうして植物はすみかを広げていくんですね。
 また花壇の後ろのほうには、枯れ草が積み上げてありました。「あの草は土の栄養になる肥料のために積んであるんですか?」と尋ねてみたら、思いもかけない答えが返ってきました。「いや、あれは寒いのが苦手なニホントカゲやカナヘビがすみかにできるように置いているんですよ。」
 驚きました。施設開放員の○○さんは学校の先生じゃないし、生き物の専門家でもありません。でも、学校で過ごす子供たちが気持ちよく過ごせるように花壇の世話をしてくださっているだけでなく、小さな生き物たちが気持ちよく幸せに過ごせるようにこんな工夫までしてくださっていたのです。「すべての子供が笑顔になる学校」を目指す南大沢小学校はこんな方々に支えられているのですね。ぜひみなさんも、学校の中や外で、いろんな人に出会ったら、しっかり笑顔で挨拶してください。

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「ありがとう」のつながり(学校だよりから)

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「まいにちあさはやくおきて、ごはんもしっかりたべて、おてつだいもたくさんしてくれたね。ありがとう。」
「わすれものをしないは、たまにあわててかくにんしていたので、よゆうをもってかくにんできるようにしようね。お手伝いはとてもたすかりました。ありがとうね!」
「早寝早起き、いつも通りできていてえらいです。お手伝いもありがとう!」
「よく弟と遊んでくれて助かりました。これからもよろしくね。」
「お手伝いはいろいろやってくれて助かっています。学校で面白そうな本があったらどんどん借りてみるといいよ。」
「ごみ捨て以外にも、買い物や洗濯物取り込みなど、たくさんやってくれました!ありがとう。母より」
 4月の終わりに各ご家庭で取り組み、ご提出いただいた「生活リズム表」の集計が終わりました。お忙しい日々の中で、多くのご家庭で大変丁寧に取り組んでいただきました。ありがとうございました。学校では、今回集まった貴重なデータを、今後の指導に役立てさせていただきます。全体的な傾向や経過の考察等の詳細は、別の機会にさせていただきますが、個別の内容については、個人面談の機会などに話題にしてまいります。
 さて、上のいくつかのコメントは、生活リズム表に記載していただいた「保護者から子供へ」のメッセージ欄を抜粋させていただいたものです。紙面の関係で、すべてのコメントは紹介できませんが、どのメッセージからも我が子への深い愛情が感じられ、その一つ一つに感激しました。一人一人の発達段階や個性を考え、無理なく続けられて「家族の役割を果たした」という実感が得られるような「お手伝い」。なかなかどうして難しい選択だろうと思います。そして子供たちの頑張りに対する感謝の「ありがとう」の一言がとても胸に響きます。「こんなに成長してくれて」「家事に忙しい毎日に気遣ってくれて」「優しい気持ちを行動で表してくれて」…。親しき家族の中にあっても「ありがとう」という感謝の気持ちでつながり合うことが、いかに子供たちの「自己有用感」を高め、次の行動につながる「活力」になっているか、改めて感じさせられました。
 「時間がかかる」「用意したものが間違っている」「たたみ方が雑」…欲を言えば、いろいろ注文はあるかもしれませんが、取り組んだことそのものに価値があります。「ありがとう」の反対語は、「あたりまえ」だと言われていますが、「あたりまえ」のことにも、行為に至るやさしさを感じ取り、「ありがとう」と感謝を伝えることが、家族の「絆」を強める第一歩になるのですね。この生活リズム表がきっかけになって、新しいお手伝いが生まれたり、家族の会話が増えたりしていたら何よりです。
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