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5月13日全校朝会 『言葉は心の窓』

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5月13日(月)朝会 『言葉は心の窓』
 皆さんおはようございます。今朝は雨が降っていますね。残念ながら思いっきり外遊びをするのは明日以降になりそうですが、雨の日は室内での過ごし方を工夫して、雨の音を聞いて、雨の景色を眺めて、この雨を「恵」として喜んでいる植物の気持ちを想像してみましょう。
 さて、今朝は「言葉」についてお話します。なぜかというと、最近学校で皆さんの様子を見ていると、あまり言葉が上手に使えていないな、皆さんにもっと言葉を大切に使ってほしいな、と思うことが増えたからです。「言葉の大切さについて」話をするために、まずは「言葉」という単語ができた時のことを調べてみようと思いました。すると、その成り立ちの中に、いきなり答えのようなものが見つけることができたのです。「言う」に「葉っぱ」と書く「言葉」。この漢字があてはめられたのは室町時代と言われていますから、今から600年くらい前。でもそれよりはるかに古い、今から1000年以上前に作られた「古今和歌集」という歌集の初めのところに紀貫之という有名な歌人がこんな文章を残していたのです。

やまとうたは 
ひとのこころをたねとして
よろづのことの葉とぞなりける

 むずかしいですね。でも、簡単に今の言葉にすると、「歌(和歌)というのは、人の心という種から、葉っぱが茂るように、いろいろな「言葉」が生まれてできたもの」というような意味です。ここで大切なのは「人の心を種として」というところ。人の心が美しければ、明るく美しい言葉が生まれ、人の心が醜ければ、暗く汚い言葉が生まれてしまう…ということに遥か1000年以上前の人が気づいていたのです。そんなのあたりまえ、と思うかもしれませんが、「言葉はその人の心を表している」と言われたとき、校長先生はドキッとしました。悪口を言ったり、汚い言葉を発したりしてしまうのは、言った本人の心が汚れてしまっているからだ、という意味にも受け取れるからです。反対に、明るく、温かい言葉を使う人は、外から目には見えなくても、きっと心の中も明るく温かい人なのだ、ということになるからです。その意味では、「言葉」とは一人一人の心の中を表す「心の窓」だったんですね。
 この南大沢小学校の昇降口に、皆さんから集めた「ふわふわことば」「ちくちくことば」が貼ってあるのを知っていますか。昨年度、各学級、学校全体で「いじめをなくすためにできること」の中で、みんなで考えた言葉ですね。ぜひ、周りの人が温かい気持ちになるような「ふわふわことば」をたくさん使って、自分の心も温かく優しく育ててください。そして、場面によって「丁寧な言葉」や「仲良し言葉」を使い分けられるような「言葉の達人」になってください。実は、この学校にはたくさんの「達人」や「名人」がいるんです。それはね、6年生です。下級生への声掛け、職員室に入る時の挨拶、6年生の立派な「言葉」をぜひお手本にしてください。

 最後に、詩を一つ紹介します。この人は今から70年以上前に活躍した北原白秋という作家で、たくさんの詩や子ども達に向けた歌などを作った人です。実はこの八王子市の歌も北原白秋の作詞です。詩や歌を作る人として、人一倍言葉を大切にしていて、世の中に飛び交う様々な言葉を聞きながら考えたことを詩にしました。

『ひとつのことば』    北原 白秋

ひとつのことばで けんかして    ひとつのことばで なかなおり
ひとつのことばで 頭が下がり    ひとつのことばで 心が痛む
ひとつのことばで 楽しく笑い    ひとつのことばで 泣かされる
ひとつのことばは それぞれに    ひとつの心をもっている
きれいなことばは きれいな心    やさしいことばは やさしい心
ひとつのことばを 大切に       ひとつのことばを 美しく

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