「一生懸命がんばる」「人を思いやる」学校生活を紹介します。

0428校長一日一話

校長 一日一話
 皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。

4月28日 苦労の免疫理論
 臨時休業開始から3週間経ちました。皆さんも、家庭で不自由な暮らしをしていると思いますが、もう少し我慢して、頑張ってください。ただ、困っていることなどあったら、遠慮せず、学校に電話してください。(川口中学校042−654−2485)
 今日は、「苦労の免疫」についてお話をします。
 「免疫」(めんえき)というと、予防接種の注射などで知っているように、弱い病原菌に感染すると、体内に免疫ができます。その免疫ができると、次にその病原菌に感染しても、大きな病気にならないということです。
 ランドルフ・ネッセという社会心理学者が、「苦労の免疫理論」を発表しています。それは、「苦労」にも免疫があるということです。小さな苦労を経験して乗り越えることで、苦労に対して免疫ができ、社会に出て「大きな苦労」に出会ったとき、その苦労を乗り越えることができるということです。しかし、免疫をつけるためには、必ず苦労を乗り越え、成功した体験がなければなりません。失敗の連続では、自信を持って対処できず、十分な免疫をつけることができません。
 私たちは、辛いことや苦しいことから逃れ、出来るだけ楽に生活ができるようになりたいと考えます。便利な生活や豊富な物資に囲まれ、辛いことや苦しい経験をすることなく、過ごすことが出来るようになってきました。
 その結果、少しばかりの苦労や失敗に直面すると、その現実から逃避したいと考える傾向が強くなってきているような気がします。そうして、いろいろな娯楽の世界や仮想の社会に入り込んでいきます。
 「若いときの苦労は買ってでもせよ」「かわいい子には旅をさせよ」ということわざがあります。苦労を自ら進んですることが、その後の成長につながるということであり、そして、その周りの大人たちは子どもたちに、苦労する経験を与え、それを乗り越えるように見守ることの大切さを教えています。
 川口中生と先生方に、お願いがあります。それは、生徒のみなさんは、自ら進んで、いろいろなことに挑戦して、苦労を経験して欲しいということです。また、先生方には、生徒たちのために、苦労する経験や場面を多く与えて欲しい、そして、それを乗り越えることができるよう見守りや支援をして欲しいということです。苦労することは、その時は、いやなことやつらいことかもしれませんが、その後の進路に必ず活きてきます。
学習や部活動、ボランティア活動など、さまざまな場面で、苦労を進んで乗り越え、自分に「苦労の免疫」をつけてください。

今日のパワーフレーズ
「幸せは、準備された心に訪れる」
普段からの心構えや準備が大切です。努力しているといろいろな気づきやヒントが見つかります。

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

予定表

学校だより

授業改善プラン

学校評価