「一生懸命がんばる」「人を思いやる」学校生活を紹介します。

0427校長一日一話

校長 一日一話
 皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。「今日のパワーフレーズ」の紹介を追加します。パワーフレーズは、日常生活の中で、自分を励ます言葉です。皆さんにも、自分のパワーフレーズを見つけて、困ったときや頑張りたいときに思い浮かべてください。

4月27日 板書とノートをとることの大切さ  
 私たちにとって、学ぶ方法はいろいろあります。教科書や本を使って、自分で学習する。先生や家族や友人など、他の人から教えてもらう。最近では、ネットを利用して、動画など見て学習するなど、学習する場面と手段はさまざまです。
 ある塾でのお話です。小学4年生を教えるタイプの違う2人の先生がいました。2人は同じ大学出身で、1人は文系で国語を教え、もう1人は理系で算数を教えていました。
 国語を教えるNさんは明るくて、清潔感があり、声も大きく話し方も上手です。ただ、彼は気分がのってくると話が脱線しやすく、授業に関係のないことを話題にしがちです、小学生には理解できないような、難しい言葉を連発しながら、雰囲気を盛り上げて楽しくします。話術が巧みなので、子どもは話に引き込まれてしまいます。黒板にはほとんど字を書かずに、一人でしゃべりまくります。だから、子どももノートをとりません。子どもの授業の感想を聞くと、楽しくて面白いと言います。評判も悪くありません。しかし、学校の成績は上がらず、授業効果はいまひとつです。
 算数を教えるYさんはスポーツマンタイプで、健康的な感じですが、愛想は良くありません。授業に関係のない話はしません。もちろん冗談も言いません。ひたすら真面目に教科の内容を教えようとします。板書もていねいで、ノートをとるように厳しく言います。およそNさんとは正反対です。子どもの授業の感想を聞くと、面白くないがよく分かると言います。授業効果がよく、成績も上がっています。
 次は科学者の話です。ノーベル賞を受賞した湯川秀樹さん、朝永振一郎さんは、三高、京大と学生時代を一緒に過ごした仲間でした。この二人が存命中に学生時代を振り返り、大学時代に教わった数学の先生のことについての話があります。
 群論という数学の分野を教える、S先生がいました。S先生はメモを見ながら話をします。勘が良く話も上手でした。それと対照的に、関数論を教えるWという先生がいました。W先生は非常にていねいな講義ぶりで、授業内容を全部黒板に書きます。学生にもノートをとらせました。湯川さんは、「W先生の方が、(授業内容を)頭に入れるのにいいですよ。だから、ノートというのは役に立ちますね。一方、S先生流というのは(授業内容が)一つも残らんね」と言い、朝永さんも「S先生は、勘がいいと思って感心していたが、やっぱり分かったのは関数論のW先生だな」と述べています。二人とも板書とノートをとることの大切さを強調しています。
 現在、学校は臨時休校中で、学校での授業は出来ません。しかし、皆さんや他の人の頑張りで、状況が落ち着き、授業が再開したときに、気のゆるみや休校中の習慣から、生活の乱れや学習に対する取り組みが低下して、授業中、ノートをとらずにぼーっとしていたり、時には居眠りすることがあると、学習に対する熱意や姿勢が良いとは言えないことになります。また、そのような人を見過ごすことになると、その人の将来への可能性を見捨てていることになります。学校は臨時休校ですが、各家庭で、みんなで授業を受けている気持ちをもって、学習態度を見直し、授業が再開したときに備えて、準備をしましょう。

今日のパワーフレーズ
「仲間がいれば、可能性は無限大」
一人でできないことも、仲間と協力すれば、できることがたくさんあります。

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