「キリンとゾウのお話し」
皆さんは、キリンやゾウを動物園やテレビなどで見たことがあると思います。
「キリンってどんな姿をしている?」と聞かれたら、多くの人が「大きい」「すごく足が長い」「首が長い」と答えると思います。
「ゾウってどんな姿をしている?」と聞かれたら、「大きい」「鼻が長い」「耳が大きい」と答えると思います。
この間、私はゾウとキリンについて調べてみました。
ゾウの耳はなぜあんなに大きいかというと、遠くの小さい音までよく聞くためだそうです。鼻があんなに長いのは、大きな体を動かさなくても、水を飲んだり、えさをとったりできるようにするためだそうです。またその鼻はよく利き、2〜3km先の敵のにおいをかぎ分けることができるそうです。この校庭から南大沢の駅前にいる敵のにおいをかぎわけられるくらいでしょうか?このようにゾウは耳がとっても良く、鼻もとってもいいのです。でも、苦手なところも有ります。それはあまり視力は良くないということです。
キリンの足があんなに長いのは、速く走るためだそうです。また、首があんなに長いのは高いところの草を取ったり、いちいちしゃがまなくても、水を飲んだり、下草を食べられるようにだそうです。キリンは首が長いので、とても高いところから見ています。だから遠くまで見ることができます。また視力がとてもいいので、遠くの敵を見つけることができます。でも苦手なところも有ります。それは聴力やにおいをかぎ分ける力があまりよくないところです。
そしてこのゾウとキリン、実はとっても仲良しで、大草原で一緒にいることが多いそうです。
ゾウもキリンも肉を食べる動物からいつも狙われています。だから、キリンが遠くを見て敵を見つけて逃げだすと、ゾウも一緒に逃げ始めます。ゾウが遠くの音やにおいをかぎ分けて逃げ出すと、キリンも逃げ出します。このようにゾウとキリンは『お互いのよさ』を生かして仲良く暮らしています。とっても素敵な友だちです。
さてみなさん、これは人間でも同じです。誰もが『よさ』を持っています。『苦手なこと』もあると思います。それぞれの『良さ』を見つけ、認め、生かしていくと、とても素晴らしい生活ができます。一人一人がそれぞれの『よさ』を発揮し、認め合うと素敵ですね。
みんな持っている『よさ』を、大いに発揮していってください。そしてお友達の『よさ』をどんどん見つけ、認め合っていってください。