二つ折りの恋文が、花の番地をさがしている

これはフランスのルナール氏が、「博物誌」に蝶のことを書いた文です。岸田國士氏の訳が詩的ですばらしいですね。
原文:Papillon, ce billet doux plié cherche une adresse de fleur.

今、玄関まわりをひらひらと飛ぶ茶色い蝶はテングチョウ【写真上】
鼻先が天狗のようです。4本足に見えるのは、タテハチョウの仲間の特徴です。幼虫はエノキが食草です。

山の木々をひらひらと飛ぶ白いのは昼間活動する蛾でキアシドクガ。【写真中】
大量発生した幼虫に、学校のミズキは丸坊主にされてしまいました。
天敵のヤドリバチ類がおり、蛹になるときに体内から出てきました。【写真下】

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プールからすくいました

昨年はコロナ対策で水泳指導を行わず、プール清掃もありませんでした。
さる5月20日、業者さんがきれいにしてくれました。その際、一部ですがプールにいた生き物を救って(掬って)もらいました。

玄関に展示すると、丸々と太ったおたまじゃくしを見て、『フグみたい』と言った子がいました。赤トンボの仲間の幼虫(やご)や、マツモムシ、アメンボなどもいました。
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小さな陶芸家・ドロバチの「ゆりかご」

 普段、あまり開閉しないドアの隙間にドロバチが巣を作っていました。10個くらい並んでいます。この蜂はあまり危険ではなく、巣といってもたくさん蜂がいるわけではありません。これは育児用の個室なのです。
 母蜂は泥をせっせと運び、泥の「ゆりかご」を作ります。その中に、狩ってきた虫などに麻酔をして入れ、一つ卵を産み付け蓋をします。孵った赤ちゃんはその虫を食べて育ち、さなぎになり、やがて羽化して泥の個室から飛び立ちます。(穴の開いているものがそうです)
 では、まだふさがったままの物はどうなっているのか…開けてみると、餌のハエトリグモがそのまま出てきました。ここの卵は孵化しなかったようです。
 木の枝で焚火をしたら、ついていたドロバチの巣が硬く変化するのを見て、人類が陶芸(焼き物)を始めたという説があります。
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マッチョで ワイルドで ファミリー思いな “G”

朝、1年生が花壇の水やりに行くと、流しの所にゴキブリが!

一見ひげも短く、カブトムシのようなたくましさで、別の昆虫のようです。
図鑑によると、これはオオゴキブリの翅(はね)があるタイプでした。朽ち木の中にトンネルを作り、家族で暮らしているそうです。

ゴキブリは「生きた化石」の一つ、原始的な昆虫で昔から姿形があまり変わっていません。世界に3700種、日本には50種以上がいますが、そのうち人家に入り込んで害虫扱いされるものは1%程度だそうです。基本的には森林の中でひっそりと暮らす昆虫なのです。
(参考;『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方』南方新社)
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ギンヤンマの季節

池をす〜いすいと飛ぶギンヤンマ。網を振り回してもなかなか取れません。
うっかり校舎の中に入り込んできたオスを、子供たちに見てもらうチャンスがありました。とてもきれいなトンボです。空を思わせる青と、今の山々のように鮮やかな緑、まさにこの季節の生き物ですね!

トンボの脚は、飛びながら捕まえた虫を逃がさぬように、とげだらけの「かご」のようになっています。試しに小さい石を持たせると、落とさず抱えます。
観察後はまた空へ羽ばたいていきました。

別の日、今度はメスが水に浮かぶ葉の裏に産卵している様子を見かけました。腹部を曲げて、水中に入れています。
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ヤモリとイモリの違いは?

いつもお世話になっている地域の方が、ヤモリを持って来てくださいました。まだ子供のようです。
「夜、窓ガラスの明かりに集まる虫を食べに来るんだよ。」
ヤモリは「守宮」と書き、トカゲと同じ爬虫類です。足指の裏がひだになっていて、吸盤のように壁に止まることができます。猫のような目で、明るい所では瞳が細く、暗い所では丸く広がります。長い舌でときどきぺろりと目を舐めて掃除します。

水の中で暮らすイモリは「井守」で、カエルと同じ両生類です。玄関で両方を観察して違いを見比べてほしいです。
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