南大沢小学校

引き渡し訓練 講話より

大規模災害に備えた警戒宣言時の児童引き渡し訓練 講話

 日本は、災害大国だといわれています。4月の避難訓練でもお話したように、1年間に1000回を超える地震が起こっています。今日の訓練で想定している「警戒宣言」とは、「2〜3日以内にマグニチュード8程度の大地震(東海地震)が発生することが予想される」という警告で、そうなると内閣総理大臣から「大規模な地震の発生に備えて、安全の確保や準備を行ってください」という指示が出されることになっています。また最近では、地震以外にも、地球温暖化の影響もあって、季節を問わず台風や低気圧の接近に伴って、大雨や強風、洪水といった風水害も発生しています。特に風水害の場合は、気象予報を参考に、あらかじめ嵐の発生が予想できることもあります。
 そんな時、学校では、授業をやめて、帰りの支度をして、お家の人に迎えに来てもらうようにすることがあります。今回は大きな地震が予想される、もしくはすでに発生した、という想定での訓練です。不安でパニックになりそうなときにも、あわてずに安全に、皆さんがお家の人に会って一緒に帰れるようにする大切な練習です。南大沢中学校に兄弟がいる人は、年上の家族から順番に引き渡しを行うので、本当に災害が起こった時にはかなり長い時間、学校で待ってもらうことになるかもしれません。でも、この南大沢小学校の校舎や体育館は、台風や地震にも耐える丈夫な構造をしているので、安心してください。
それでは皆さんのお家の方へお話をします。
 保護者の皆様、本日はご多用の中、引き渡し訓練にご参加いただき、ありがとうございます。先程、子どもたちにも話したように、「災害時における警戒宣言」が出されたときには、原則として子どもたちは学校で待機させ、保護者引き渡しによる下校となります。
学校からは、様々な手段でご連絡をいたしますが、災害時には、ニュースやインターネット等で正しい情報を集め、ご家族の安全を確保された後、引き取り人としてご登録いただいた方にお子様を学校に引き取りに来てくださいますようお願いします。万が一、交通機関などが止まり、どなたも迎えに来られない場合は、学校が責任をもってお子様をお預かりしますので、どうぞご安心ください。
 さて、今日は大変お忙しい平日にこのような形で訓練に参加していただきました。貴重な機会ですので、ぜひ各ご家庭の防災意識を高めるチャンスにしてください。
1 今日の設定を振り返りながら、自宅までの危険個所、回避ルートを確認してください。
2 家庭の防災対策、食料品の備蓄などを確認してください。
3 東京防災のマイタイムライン…どんな時にいつ、どこでだれと落ち合うのか、携帯電話が使えないことも想定して、しっかり確認をしてください。
まだ計画段階ですが、10月頃に地域の南大沢自主防災が規模の大きな訓練を予定しています。ぜひ関心を高め、積極的にご参加いただければと思います。よろしくお願いします。



【校長室より】 2024-05-01 14:59 up!

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