創立30周年記念式典(平成24年10月31日 いちょうホールにて挙行)

記念式典舞台

八王子市より石森市長、坂倉教育長、地域の市議会議員、歴代校長先生、地域団体代表者など多数の来賓の方々が臨席されました。

30周年記念式典舞台風景

式辞

校長先生挨拶

校長  鈴木 康弘
 本日、ここに創立30周年記念式典を挙行するに当たり、石森孝志(いしもり たかゆき)八王子市長を始め、多くの御来賓の皆様に御臨席いただきましたことに、深く感謝申し上げます。誠にありがとうございます。 さて、城山中学校は、元八王子中学校を母体校として、昭和58年(1983年)4月1日に開校しました。既に、4713名の卒業生が巣立っております。

開校当時、城山周辺の雑木林には、寒葵(カンアオイ)が自生しておりました。寒葵(カンアオイ)は冬でも風雪に耐え、緑の葉をつけます。今は、八王子城跡の山中に、わずかに見られるだけになってしまいました。八王子城は、本校の学区域にあり、今から430年ほど前に、北条氏照(ほうじょう うじてる)が築いた山城です。その北条氏の家紋である三つ鱗(みつうろこ)と、先程の寒葵(カンアオイ)の三つ葉をデザインして校章ができています。歴史の重みと自然の豊かさを感じさせます。 また、開校当時の教職員・地域・保護者の願いが結集され、「学ぶ」、「鍛える」、「思いやる」という教育目標になりました。城中生であれば、だれでも答えられる教育目標ではありますが、「学ぶ」こと、「鍛える」こと、そして「思いやる」ことの意味を深く追求し、一人ひとり着実に実践していくことが、これからの城山中学校の発展につながっていきます。 本校は、平成20年度から「学校運営協議会を設置する学校」(いわゆる地域運営学校)として、八王子市教育委員会から指定を受けています。ボランティアなど人的支援を始めとする絶大なる地域の協力を得て、地域とともに、生徒を温かく育てる学校になりつつあります。 昨年の東日本大震災を教訓に、防災教育にも力を入れ、普通救命講習を受講することにより、全員が救命技能認定証を持って卒業できるようにしました。それは、地域の一員として、城中生が地域防災の担い手として期待されているからであります。 創立30周年の年に、本校に在籍していることを機に、歴史ある我が郷土(ふるさと)を愛し、城山で育ったこと、そして城山中学校で3年間を過ごしたことを誇りに思い、地域で信頼される人になってほしいと思います。また、寒葵(カンアオイ)のように、どんな困難にも立ち向かい、粘り強く、そしてたくましく生き抜いていってほしいと強く願っています。 以上で、城中生の益々の活躍と、城山中学校の更なる発展を心から願い、創立30周年の式辞といたします。

挨拶

戸村さん挨拶

実行委員長 戸村 洋子
 本日、ここに城山中学校創立30周年を記念し、式典を開催できますことに、今日まで準備に携わって来られました校長先生、副校長先生を始めとする教職員の皆様、PTAの方々、またご協力頂きました地域の皆様方に、改めて御礼申し上げます。また、本日会場にお越し下さいました来賓の皆様にも深く御礼申し上げる次第です。

さて、創立30周年を迎え、何故記念式典を行うのかということを、実行委員長をお引き受けして以来、考えてきました。30年間、様々な人の支えによって学校が運営されて来たことはまちがいありません。 人は時には現在の自分達がいかに多くの人に支えられているかということを振り返り、感謝し、新たに自分の役目を自覚し、改めて決意を固めるという作業が必要なのだと思います。広く考えれば、社会の種々の多くの先人、先輩の人々によって、文化・科学が開発され、継承されて今日の私達の生活が保たれているのであり、今日の生活の一日は、先人、先輩のお蔭によって営むことを得ている恩に感謝しなくてはなりません。同時に先人達がなしたように、子孫のためにより良き文化、社会を残して行くように努力をする、良き子孫を育て、良き資産、資源を未来に残すことは、今日、生を受けている人々の責任だと言えるでしょう。  ここで、中学生の皆さんに一つお話しておきたいことがあります。それは、日本がどのような国かということです。世界には190を超える国が現存していますが、その中で世界最古の国家が日本であることを知っていますか。日本は世界で一番長く続いている国であるということです。二千年もの長い間、一つの国として存在している、地球上で唯一つの古代国家です。因みに二番目に長いのがデンマークで千数十年、三番目がイギリスで、九百年そこそこです。日本は二倍以上の長さです。これは大変すごいことだと思います。どうして、このようなことをお話するかというと、世界史上類のない長きに渡り、国を守り、保って来た先人、先輩達に倣い、皆さんにも将来、この国を引き継ぎ、守り、支える良き担い手となって頂きたいと思うからです。ですから、皆さん、よく勉強して下さいね。  この30周年の記念事業が、各々の立場に応じて自分の役目を自覚し、決意する機会を得るためのものであればと願います。以上で私の挨拶といたします。

記念誌の推移

10周年記念誌        20周年記念誌         30周年記念誌

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