小中一貫教育

★ 由井第一小学校・打越中学校との共通の取組として「社会の形成者となるためにものごとを正しく判断し、自らすすんで行動する人」を育成すべき児童・生徒像として定めた。また、学び合いの3つの目標(あいさつ、話を聞く、伝えあう)を設定し、年間3回実施する「小中一貫の日」に授業を見合い、協議を行うことで、連携を深める。

(1)近隣3校で年間3回の異校種間授業参観を実施するとともに、義務教育9年間を見通した特別支援教育の研究に取り組み、小中一貫教育を発展させる。
(2)八王子市学力定着度調査をもとに本校の課題を明確にし、授業改善を行う。
3校の共通した課題を確認し、小中一貫教育のカリキュラムの充実を図る。
(3)青少対挨拶運動や清掃活動など地域行事への小中合同参加など、近隣3校による交流活動のPDCA化を図る。

【基礎学力の定着に向けて】

「中学校の学習が難しくなる」のは事実ですが、小学校の学習内容がしっかりと身に付いていれば、その段差は極めて緩やかになり、スムーズな接続ができます。
しかし、小学校の学習内容が身に付いていなければ、段差は大きくなってしまいます。
そこで、6月に打越中グループ(打越中、由井第一小、長沼小)で基礎基本の定着に向けた「学力定着プロジェクトチーム」を立ち上げ、3校の八王子市学力定着度調査の結果を持ち寄り、課題を確認しました。
課題解決に向け、本校では朝の時間や長沼タイムを活用して既習事項の習熟に取り組むとともに、校内研究を通して「読む力」を育て、学力の定着・向上を図ります。

6月28日 小中一貫教育の日

国語、算数、数学部会は学力定着プロジェクトチームとして話し合いました。
八王子市学力定着度調査の結果を持ちより、打越中グループの課題等を確認しました。
また、本校では研究を通して学力向上を図っていきます。

打越中グループ(打越中、由井第一小、長沼小)1打越中グループ(打越中、由井第一小、長沼小)2

7月4日 はちおうじっ子サミット開催

はちおうじっ子サミット(打越中グループ)

順番に各校の「いじめ防止の取組」について発表しました。
中学校は今の現状から、「からかい」や「いじめ」をなくしていく方法を考え発表していました。
長沼小学校の代表委員の子供たちも、委員会の時に各学級で話し合ったことをもとに考えてまとめたことを発表していました。

7月4日 はちおうじっ子サミット(打越中にて)7月4日 はちおうじっ子サミット(打越中にて)7月4日 はちおうじっ子サミット(打越中にて)

小中一貫教育の推進について

小中一貫教育のねらいは、次の通りです。
(1)児童・生徒同士のかかわりを深め、豊かな社会性や人間性、自己肯定感・自己有用感を育むこと。
(2)教員が小中学校それぞれの指導内容等に関する理解を深めて9年間を見通した指導をし、児童・生徒の学力を定着させること。
 小中一貫教育がスタートした理由の一つとして
「中一ギャップ」と呼ばれる「中学入学後に起きる傾向のある学校生活への不適応」への対応があります。
学習面では、「中学校での学習が難しくなるため、ついていけなくなる」、人間関係では、「知っている友達が減り、新しい環境になじめない」「部活動での先輩・後輩の関係に悩む」ことなどが挙げられます。
「小学校と中学校の担任制(学級担任制と教科担任制)の違いにとまどう」児童もいます。
これらの不適応は、不登校につながってしまう可能性もあります。
そこで、これらを解消するために本校では以下の取組を行っています。

【中学校生活に向けて】

中学校生活の不安を解消するため、7月に6年生が「打越中訪問・部活動体験」を行いました。
中学校の授業の様子を見せていただいたことや、実際に部活動に参加し、体験させていただいたことは、子供たちにとってよい経験になったことでしょう。
また、中学生の先輩たちからいろいろと教えてもらう中で、不安が期待に変わった児童もいたはずです。打越中との交流活動は、今後も行う予定です。 9月からは、高学年で一部教科担任制を実施します。
これは、1組の担任が社会を担当した場合、1・2組両方の社会を指導し、2組の担任は、1・2組の別の教科を指導する、というものです。
子供たちからすると、隣のクラスの先生との関わりが増え、中学校のスタイルに少し近づくことになります。
教科担任制のメリットは、単に子供たちが担任以外の先生から教わる機会が増える、というだけではありません。
教員の側からすれば、指導する教科が一つ減るため、自分の担当する教科に力を入れることができ、今よりも質の高い授業を行うことができるようになります。
また、今まで以上に隣のクラスの様子が把握できるようになるため、安定した学年運営も期待できます。
「小学校卒業時の姿に責任をもつ」だけでなく「中学校卒業時の姿にも責任をもつ」ことを目標とし、長沼小の子供たちが、伸び伸びと楽しく中学校生活が送れるよう、引き続き小中一貫教育を推進していきます。

7月4日 6年生 打越中学校 部活動体験

部活動体験1部活動体験2

【読書活動の推進】

本校では今年度、「全ての基礎基本につながる読む力の育成」をテーマに校内研究を進めています。国語の学習を通して「書かれている文章に基づいて内容を正確に理解する力」を育てることで、国語の読解力のみならず他教科での理解力等も向上させることをねらいとしています。
そこで2学期より、本研究の一環として「読書活動」にも力を入れることとしました。
毎週の図書の時間に加え、いわゆる「すきま読書」を励行しています。授業中、自分のやるべき課題(プリント等)が終わったら、机の中から本を出して黙って本を読み始める、給食の待ち時間や食べ終わった後に本を読み始める、といった具合です。
また、活字に親しむ前段階として、読み聞かせも多く取り入れるようにしています。図書室で借りられる本の冊数も、1冊増やして2冊とし、学校と家庭の両方にそれぞれ1冊ずつ本を置くことで、学校でも家でも本を読めるようにしました。

打越中学校 合唱祭見学(6年)

10月23日 6年 打越中学校合唱祭鑑賞 (画像 2)10月23日 6年 打越中学校合唱祭鑑賞 (画像 1)

第2回 小中一貫教育研修会 11月1日開催

体育館に打越中学校、由井第一小学校、長沼小学校の先生方が集まり、研修会を行いました。
話し合いの中心は、学力向上についてです。
6月に基礎基本の定着に向けた3校の八王子市学力定着度調査の結果を持ち寄り、課題を確認しました。
今回は、基礎基本の定着に向けた取組の中間報告を行いました。
打越グループの目指す児童・生徒像は、「社会の形成者となるためにものごとを正しく判断し、自らすすんで、行動する人」です。
目指す児童像を意識しながら各校が教育活動を推進していくことを確認しました。

ひまわり学級の先生方は、打越中学校の5組の先生方と話し合いをもちました。
子供たちが不安なく進学ができるように連携しています。

小中一貫教育研修会1小中一貫教育研修会2小中一貫教育研修会3

授業公開 国語

1年2組「国語科」 1年「はたらくじどう車」の役割と作りをノートにまとめました。
サイドラインを教科書に引かせて言葉に注目させたり、ノートに書くことが難しい児童は、虫食いにしたヒントカードを使ったりしました。
3年「ケロケロ」の言い方を工夫しながら、いろいろな気持ちを表現しました。
挿絵にはない場面を想像して「ケロケロ」の言い方を考え、グループで問題を出し合う活動をしました。

1年「はたらくじどう車」3年「登場人物の気持ちを想像しながら読もう」

授業公開 算数
習熟度別算数少人数授業
ひまわり学級 算数

算数習熟度別指導
平均の意味や求め方について理解することを目標に学習をしています。
「じっくりクラス」は、具体物を提示しながら学習を進めていきます。
「ばっちりクラス」は、教科書の図を参考に、多いほうから少ないほうへ動かして均等にするやり方を考えました。

自分の考えを発表し合うことで、知識がより確かなものになります。

ひまわり学級
ひまわり学級では、算数は習熟度別に行っています。
繰り返し学習することで、学んだことを定着させていくことがとても大切です。
打越中学校の5組の先生方や由井第一小学校の「ほがらか教室」の先生が授業の様子を参加していました。

算数習熟度別指導1算数習熟度別指導2算数習熟度別指導3ひまわり1組 ブロックを操作し、たし算の学習をしています。たし算やひき算を使って、条件に合う買い物をすることを目標に、学習をしました。 楽しみながら学習していました。割合や数量が小数で表された場面で、割合や比較量を求める学習をしました。

11月22日 はちおうじっ子サミット打越中学校グループ開催

午後2時35分から打越中学校グループのはちおうじっ子サミットをmeetを使って行いました。

はちおうじっ子サミットまでに、本校では、各学級で「相手のことを考えて行動することとはどんなことか」を考えました。
考えたことを代表委員会が集めて、話し合いました。
友達にしてもらってうれしいこと考えた時に、「声をかけてもらえると嬉しい」という話がありました。
友達にかけてもらってうれしい言葉として、悲しい時や、痛いとき、悔しいときに心配する声かけをされると嬉しいという意見がありました。
また、「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」などの挨拶や、「ありがとう」など感謝の気持ちの言葉をかけてもらえると嬉しいという意見が出ました。
そこで、本校では「素敵な声掛け」ができる取組を考えています。
1つ目はあいさつ運動を広げていくことです。 2つ目は「ふわふわ言葉」を増やしていく取組をしていくことだと考えています。
代表委員会でポスターをつくったり、集会を開いていきます。
以上の内容を代表委員会の子供たちが発表しました。
打越中学校では、「いじめ防止のポスター」を作るなどして、行動目標を達成していこうと考えているそうです。
由井第一小学校では、「考えて行動すること」とは具体的にどんなことをするのか考え行動目標を達成していこうと考えているそうです。
長沼小学校の子供たちの「素敵な声かけ」広がっていくように支援していきます。

はちおうじっ子サミット1はちおうじっ子サミット2はちおうじっ子サミット3

12月15日 打越中学校 学習発表会見学(ひまわり学級)

ひまわり学級の子供たちが打越中学校の学習発表会を参観しました。

劇は、「神様がくれたもの」
子供たちに「神様がくれたものって、何ですか。」と聞いてみたら、「宝物です。」とこたえてくれました。
「宝物って何ですか。」と聞くと、他の男の子が「希望です。」とこたえてくれました。
近くにいた先生が、「そうそう」と頷いていました。

学習発表会では、「COSMOSコスモス」の合唱もありました。
子供たちは、「卒業生に会えて楽しかった。」と笑顔でこたえてくれました。

小中交流会 学習発表会小中交流会 学習発表会

12月 打越中の生徒の作品を鑑賞しました。

「空想は現実を超えて」
打越中学校の美術科課題作品を3年生から6年生の子供たちが鑑賞しました。

T 「何で描いていると思いますか?」 S 「絵具かな。」「スポンジでポンポンと色を付けているのかな。」
T 「実は、砂で描いています。」 T 「自転車は、道を走りますが、この絵の自転車はどこを走っていますか?」
S 「トマトの世界を走っています」「虹の上なのかな。」

空想を楽しんで子供たちは鑑賞しています。
しばらく図工室の廊下の掲示板に貼られていますが、そろそろ打越中学校に返却します。

小中一貫教育 作品鑑賞小中一貫教育 作品鑑賞小中一貫教育 作品鑑賞

2月14日(水)小中一貫教育の日 由井第一小学校での授業参観

授業を参観後、体育館で各教科に分かれて協議会を行いました。
本日の授業の感想や学力定着に向けての取組などについて情報交換が行われました。
また、授業の工夫や評価の仕方、高校入試の現状などについても情報共有しました。

学力定着プロジェクト会議

今年度最後の学力定着プロジェクト会議を開催しました。
今年度の学力調査の結果を基に、学力定着の状況や取組について情報交換が行われました。
各校の校内研究の取組について、情報交換を行いました。
打越グループの課題や、共通して実施できる取り組みなどを模索しました。
小中一貫教育を充実させ、打越中学校地区の学力定着・向上に向けた取組についてこれからも検討していきます。