このページでは「全校朝会」での講話などを紹介します。

1年生を迎える会 校長の話

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 南大沢小学校の皆さん、おはようございます。そして1年生の皆さん、改めて、入学おめでとうございます。1年生の皆さん、ここにいるお兄さんお姉さんたち、先生方、学校の職員の皆さん、地域で見守ってくださるたくさんの方々、みんなが、1年生20人の入学をとっても楽しみにしていました。黄色い帽子とランドセルで毎日元気に登校する様子を見て、校長先生はじめ、地域の皆さんはとても幸せな気持ちになっています。皆さんの成長を自分のことのように楽しみにしています。
 さて、小学校に通うようになって1週間と少しが経ちました。ドキドキした気持ちも、少しやわらいで、だんだんワクワクした気持ちが強くなってきているのではないでしょうか。入学式での校長先生のお話を覚えていますか?それはこの学校を大好きになってほしい、ということでした。そのために二つのことが大切、と伝えました。一つ目は「お友達をたくさん作ること」、二つ目は「できること、楽しいこと」をどんどん増やしていく、ということです。お友達…もうすでにたくさんできているようですね。できること、楽しいこと、「元気な挨拶」できていますか?「ランドセルをロッカーに入れること」できていますか?「家で学校のこと」、たくさんお話ししていますか?簡単なようですが、それができたら、とってもすごいことなんです。昨日からは給食も始まりましたね。楽しい学校生活を、ここにいる上級生といっしょにつくっていきましょう。

令和5年度入学式 式辞より

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令和六年度 八王子市立南大沢小学校 入学式式辞

 一年生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
 皆さんの入学を、上級生のお兄さん、お姉さん、先生方やたくさんの人たちが、楽しみに待っていました。今日から皆さんは、八王子市立南大沢小学校の一年生です。
 皆さんには、この南大沢小学校を、大好きになってほしいと思っています。今、ここにいる皆さんが、この学校を大好きになれるようにする方法が二つあります。一つ目は、お友達をたくさんつくることです。そして二つ目は、そのお友達と一緒に、「できること」や「楽しいこと」をどんどん増やしていくことです。皆さんが南大沢小学校を大好きになれるよう、先生や主事さん方が、皆さんと一緒に、毎日を過ごしていきます。実は、校長先生は、ちょうど一年前の四月にとってもドキドキしながらこの学校に来たのですが、あっという間にこの学校が大好きになりました。その一番の理由は、毎朝大きな声で「おはようございます」の挨拶をして、子供たちや地域の皆さんと仲良くなったからだと思います。だから、皆さんも、飛び切りの笑顔と元気な挨拶をお願いしますね。一回やってみようかな…「おはようございます!」素敵な挨拶をありがとう。さて、それではここからは、皆さんのお家の方々に、校長先生からご挨拶をしますので、そのまま聞いていてください。
 保護者の皆様、お子様のご入学、おめでとうございます。本日より、皆様の大切なお子様をお預かりいたします。私たちは、南大沢小学校を「すべての子供が笑顔になる学校」とすることを目指しています。学校に行けば楽しいことが待っている、学校に行けば、大好きな仲間や先生がいる。そんな環境の中で、すべての子どもが、安心して自分の力を発揮し、存分に活躍できる場となるよう、全教職員がチームとなって教育活動を進めてまいります。
 本校は本年度開校四十周年の節目の年を迎えます。保護者の皆様、ならびに地域の皆様には、本校の教育活動へのより一層のご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
 一年生の皆さん。さあ、小学校生活の始まりです。毎日、皆さんの、元気いっぱいの笑顔に会えることを楽しみにしています。これで、お祝いの言葉を終わります。

  令和六年四月八日 
八王子市立南大沢小学校長 安田 尚民

令和6年度1学期始業式より

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令和6年度がスタートしました。4月8日、満開の桜に彩られたおだやかな朝に始業式、入学式と無事に終了することができました。始業式の講話内容を掲載いたします。

 新2年生から6年生の皆さん、進級おめでとうございます。令和6年度が始まりました。改めて、よろしくお願いします。まず、新6年生の皆さん、まだ春休み中の4月5日に登校して新学期の準備をしてくれました。ありがとう。掃除や飾りつけ、机や椅子の移動など、学校全体のため人一生懸命取り組む様子は、本当に立派な南大沢小学校のリーダーでした。さすが6年生、と嬉しく思い、安心しました。南大沢小学校は決して大きな学校ではありませんが、6年生が子供たちのまとめ役としてリードし、進級したそれぞれの学年が自分たちの役割をしっかり自覚し、進んで行動することで、他のどんな学校にも真似のできない素晴らしい学校を創ることができる、と思っています。この学校に来てちょうど1年、校長先生はますますこの学校が好きになりました。南大沢小学校に来られてよかったなあ、と感謝しています。それはこの学校がきれいだから、自然がいっぱいあるから、給食が美味しいから、だけではありません。もちろん、それもあります。でもそれ以上に、前日準備の6年生のように学校のために一生懸命尽くす姿、校長先生のお話を真剣に聞いてくれるみんなの姿を見ているときに、一番そう感じるのです。
 新1年生19名を迎え、南大沢小学校は98名で令和6年度をスタートしました。今年も南大沢小学校のスローガンは、去年と同じ「すべての子供が笑顔になる学校」です。これから始まる1年、これまで以上に皆さんの素敵な笑顔を見せてください。「笑顔になるために」「笑顔でいるために」「誰かを笑顔にするために」そんなことをいつも考えて、過ごしていきましょう。そのために、3つのことを心がけてください。
 一つ目は、「あいさつや返事をしよう。」ということです。あいさつをされたら、それだけで、お互いに気持ちが伝わりうれしくなります。誰でも笑顔になります。
 二つ目は、「全員の顔と名前、そしてその人の素敵なところを覚えよう。」ということです。「全員」はクラスだけではありません。全学年、先生や主事さん方も全員です。こんなことができるのは南大沢小学校だけの特権です。名前を呼んで、素敵なところを知ってもらえたら、みんな嬉しくて笑顔になります。
 三つめは、「しっかり勉強しましょう。」ということです。これは、去年もお話しました。ええ?という顔をしてはいけません。分からないことが分かった、できなかったことができるようになった、今までよりもっと上手になった、という「できた、分かった、高まった」を大切にしてください。その瞬間、人は必ず笑顔になります。
 最後に、もう知っていますね。今年は南大沢小学校40歳の特別の年です。一日一日を大切にして、南大沢小学校を今よりもっと、日本で一番素敵な学校にしましょう。

令和5年度修了式 式辞

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 みなさんおはようございます。そして1年間の学校生活の「修了」おめでとう。1学期2学期の最終日は「終業式」、でも今日、3学期の最終日は「修了式」です。言葉は似ていますが、その意味は大きく異なります。「終業」とは、ある期間の「授業」を終えることです。でも「修了」はその学年の学業全般を修める、しっかり身につけた、ということを意味します。次の学年に進級するために必要な内容を身につけていることを証明する最も大切な儀式が今日の修了式です。皆さんの修了証は、通知表の最後のページに記されています。校長先生は児童全員の通知表を読みました。日々の学習で、いつも丁寧な字を心掛けたこと、間違いを恐れずに進んで手を挙げて発言したこと、何度も何度も練習して跳び箱が飛べるようになったこと、困っているお友達に声をかけ励ましていたこと、休んでいる友達の代わりに当番活動を進んで行ったこと、明るいあいさつで教室に笑顔を広げてくれたこと…などなど、ここにいるすべての皆さんの成長した立派な様子を知って、とても嬉しくなりました。今年1年間の学びをしっかりと身につけ、心と身体を成長させたのだな、と実感しました。
 さて、この修了式に先立って、先週の金曜日には卒業式があり、17人の6年生が、南大沢小学校を卒業していきました。4年生、5年生の皆さんは、在校生の代表として、その卒業式に参加しましたね。6年生から学校のリーダーとしてのバトンをしっかり受け取り、引き継いでいく力強い決意を表明したその姿は、大変立派で頼もしいものでした。123年生の皆さんも、委員会活動や縦割り班、運動会や全校遠足、そしてついこの間の「ミニ子供まつり」での6年生の優しく頼りがいのある姿、覚えていますね。「上級生が下級生のことを気にかけ、全ての子供たちがお互いの顔と名前、そして一人一人の素敵なところを知っている」、そんな学校が南大沢小学校です。そしてこのことが南大沢小学校で一番大切にしたい「伝統」です。頼りがいのある6年生が卒業していくのは寂しいですが、この修了式を境に一つ上の学年になる準備が整ったみなさんなら、南大沢小学校の大切な伝統を受け継ぎ、今よりもっと素敵な南大沢小学校を創ることができると期待しています。
 そしてもう一つ、忘れてはいけないのが、こうして今日の日を迎えることができた陰で、皆さんのことをいつも応援し、支えてくださった家族、地域の皆さん、先生や学校で働く皆さんがいた、ということです。1年間の終わり、節目の今こそ、「ありがとう」、の気持ちを伝えてください。少し照れ臭いとは思いますが、今日家に帰ったら、通知表を渡すときに、「1年間ありがとう。」と言ってみてください。地域の人に出会ったら、「いつもありがとうございます。」と伝えてみてください。家族や地域の方は、その一言で、全ての疲れが吹き飛ぶくらいうれしくなります。みんなのことがもっともっと好きになります。
 さあ、明日から春休みが始まります。桜のつぼみも、けやきの新芽も、道端の草花も、春はみんなぐんぐん大きく成長する季節です。新しい学年で、ぐんぐん成長できるように、しっかり計画を練っておきましょう。新しい自分になる「作戦」を練っておきましょう。4月8日に、皆さんとまた会えることをとっても楽しみにしています。

第39回卒業式 式辞より

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令和五年度第三十九回卒業式【式辞】

 校庭の桜のつぼみは膨らみ、春の訪れを感じる季節となりました。八王子市立南大沢小学校第三十九回卒業式を、このように子ども達にとって一番親しい皆様に囲まれ、温かい雰囲気の中挙行できますことを、心からうれしく思います。
 六年生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。先ほど、一人一人に卒業証書を渡しました。「小学校の全過程を修了」、改めて、六年間本当によく頑張りました。自信に満ちたその表情から、みなさんが過ごした六年間が、そして六年生としてのこの一年間が充実していたことを感じました。
 この六年間振り返ると、元号が平成から令和へと変わり、ラグビーのワールドカップ、そしてここ東京でオリンピックパラリンピックが開催されるなど、華やかな面があった一方、新型コロナウイルス感染症の世界的流行、ロシアによるウクライナ侵攻、パレスチナにおける紛争、そして今年一月の能登半島地震など、当たり前の日常を突然奪い去るような衝撃的な出来事も次々と起きました。そうした目を覆いたくなるような現実の陰で、それでも世界中の人々は連帯し、助け合い、励まし合い、明日への希望をつなぎとめようと懸命に努力を続けた六年間であったことも忘れてはいけません。そしてその中には、南大沢小学校の十七人の六年生も入っているのです。未来の教科書にきっと書かれるであろう歴史的な節目の中でも、みなさんはいつも前向きな気持ちを忘れず、自分のもてる力を一歩ずつ、着実に高めてきました。ここ南大沢小学校でなければできない貴重な体験を、一生の財産として心と身体の中に積み重ねてきました。私がこの学校に来たのは昨年の四月ですから、皆さんと一緒に過ごした期間は一年間でしたが、その間にも、何事にも一生懸命取り組み、低学年の児童にも気を配り優しく接する「南大沢小学校の伝統」を日々体現するすばらしい六年生としての姿を何度も目にしました。
 委員会活動では、今よりもっと良い南大沢小学校の実現を願って、日々責任感を持って活動にあたりました。能登半島地震や紛争地帯の子供たちを支援するための募金活動にも率先して取り組みました。親せきの家を回って集めたお金を、嬉しそうな表情で、そして誇らしげに募金箱に入れている姿がありました。縦割り班活動では、低学年の子供たちでも楽しめる遊びについて議論し、本番では、いつも審判や見守りの役割に徹していました。運動会の表現種目では、今年から四五六年生によるソーラン節が始まりました。今年から始まったのだから、スタートラインはみんな一緒のはずでしたが、六年生は夏休み前から自主課題として練習に取り組んでいました。お互いに動きを見合い、うまく踊れないところは動画を研究して必死に覚えてきました。それは、ひとえに「上級生として下級生に教える」という立場がもたらした使命感、責任感に他なりません。先日の六年生を送る会で久しぶりに披露されたソーラン節のパフォーマンスを見て、多くの下級生から六年生の姿への憧れの感想が聞かれました。
 そして、つい最近も、そんな六年生の「南大沢小学校のみんなのために」という行動を象徴する出来事がありました。三学期になると、多くの学校で六年生による「奉仕活動」が行われます。清掃や修繕、美化活動などが行われることが多いのですが、この六年生は違いました。どうしたらみんなに喜んでもらえるか、みんなの笑顔が見られるか、という視点で「奉仕活動」の中身を話合い、「ミニ子供祭り」を開催することにしたのです。ゲームを考え、準備を済ませると、思う存分遊んでもらえるよう、昼休みに一学年ずつ招待する、という素敵な配慮もしていました。
 こうした六年生の行動は、どれも「自分の為」「自分たちが楽しむため」の前に、「誰かの為」「みんなを楽しませたい」を優先しています。「利己」ではなく「利他」の動機に基づいていることに私はとても感動しました。二十一世紀、日本は垂直方向の発展と同時に、水平方向への幸福、ウェルビーイングを追求する時代に入っています。「すべての子供が笑顔になる学校」という今年のスローガンを最前線でけん引した、あるいは最後尾から押し上げたのが六年生であったことを改めて実感しました。みなさんが一生懸命取り組んできたその姿は、南大沢小学校の伝統として後輩たちにずっと受け継がれていくことでしょう。学校のリーダーとしてすばらしい「南大沢小学校」を作ってくれてありがとうございました。
 いよいよ四月からは中学生です。新しい出会いや中学校生活への期待にわくわくする一方で、不安を感じている人もいるかもしれません。でも大丈夫。みなさんは一人ではありません。みなさんの周りにいる友達や家族、先生方や地域の方が必ず見守ってくれています。南大沢小学校で培った「やさしさ」を大切に、自信をもって進み、そしてたくさん回り道をして自分だけの人生を歩んでください。
 保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。卒業証書を手にする姿に、感慨もひとしおのことと思います。私たち、教職員一同は、お子様の健やかな成長を願って精一杯教育活動を行って参りました。行き届かぬところも多々あったかと思いますが、皆様のご協力、お力添えをいただきましたこと、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。これからは中学校という新しいステージに移ります。義務教育九年間の総仕上げです。いろいろな試練もあると思いますが、お子様の心の支えとなり、一緒に乗り越えて欲しいと願っています。
 さあ、みなさん、いよいよ旅立ちの時です。みなさんが中学校で、元気にそして笑顔で活躍することを、心から願って、私の式辞とさせていただきます。

令和六年三月二十二日
八王子市立南大沢小学校 校長 安田 尚民

3月11日全校朝会 「いのちの日」

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 3学期もいよいよあと残り2週間となりました。1月のはじめ、始業式で校長先生がみなさんに伝えた言葉、覚えていますか?「3学期は次の学年の0学期」。気持ちの上では、もう次の学年に進級しているような、そんな心意気で過ごすことができたでしょうか?校長先生は、皆さんの立派な成長をいろんなところで発見しました。最近では、「南小フェスタ」。舞台でダンスを披露してくれた児童はもちろん、企画、撮影、演出まで工夫を重ねて動画を作成し公開していた皆さん、皆さんのアイデア、度胸、やる気にとても感心し、校長室のパソコンで動画を見ながら声を上げて大笑いしてしまいました。そして5年生がリードした縦割りお別れ会。5年生が一生懸命リーダーを務め、下級生に優しく接している様子を見て、とてもうれしくなりました。皆さんの取り組みによって「すべての子供が笑顔になる学校」にまた一歩近づきましたね。
 さて、今日は3月11日です。今から13年前のこの日、東日本一帯で震度7という巨大な地震が発生しました。地震に伴う津波、原発の事故などの災害のために、多くの人が亡くなったり家を失ったりしました。ここにいる皆さんはまだ生まれていないころの出来事なので、知らないこともたくさんあると思いますが、大きな災害の中で大切な人を失った深い悲しみ、苦しみ、そして何とか生きていくために助け合ったこの地震のことを忘れないために、3月11日は「いのちの日」と制定されました。そしてこの大震災をきっかけに、防災(災害を防ぐこと)、減災(災害の被害を少しでも減らすこと)、自助(自分のことは自分で助ける)、共助(他の人と協力して助ける)、公助(町や国が支援して助ける)、という考え方が一気に進みました。その教訓は、今年の1月に起きた能登半島大地震でも生かされています。だから、皆さんには、生まれる前の出来事だったとしても、東日本大震災のことについては、よく知っていてほしい、と思っています。
 今から13年前、当時6年生の担任だった校長先生は、6時間目に家庭科室で子供たちと「べっこう飴」を作っていました。2時46分、激しい揺れが襲ってきて、みんな校庭に避難しました。震度5くらいだったのですが、これまで経験したことが無いくらい、大きくて長い揺れでした。3月の校庭は寒いし、そのあと何度も大きな余震が続いたので、中には不安で泣いている子もいました。最後の児童を保護者に引き渡したのは夜の21時過ぎでした。そして多摩川沿いを自転車で帰ろうと思ったら、サイクリングロードは歩いて帰宅する人であふれかえっていました。電車も止まり、道路は大渋滞で、携帯電話も全く使えず、人々は学校や会社から何時間もかけて歩いて帰るしかなかったのです。地震の震源から遠い東京でもこれほどの混乱があったのですが、東北地方、それも海沿いに住む人々は、地震と津波によって壊滅的な被害を受けました。一昨年の秋に、校長先生は宮城県の被災地を調査のために回りました。行く先々でお話を伺う中で、いまだに人々の心には深い傷があることを感じました。「いのちの日」に合わせて、テレビや新聞では様々な特集が組まれていると思います。ぜひ、この大きな災害について知り、自分だったら命を守るために何ができるか、しっかり考えてください。校長室の前に東日本大震災についての展示を行います。ぜひ、見て、学んで、考えてください。

3月避難訓練より

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 今朝5:43に千葉県を中心に地震がありました。気が付いた人いましたか?校長先生の住んでいる町では、まだ暗い日の出前の時間に、けたたましいサイレンが鳴り「市内の地震計が震度5強を観測しました!皆さん落ち着いて命を守る行動をとってください!」と町中に防災の放送が入りました。実はこの時、市内は震度1程度だったので、間違った放送だったのですが、朝ごはんを食べていた校長先生はとても驚きました。とりあえずテレビをつけ、ガスの元栓を切ったのですが、それ以外の行動を思いつきませんでした。本当はこれではいけない。玄関のドアを開け、家族を起こし、防災リュックを用意して次に備えた行動をしなければいけなかったのかもしれません。実際の場面では、なかなか行動できないのだ、と思い知りました。
 さて、みなさん今日は令和5年度最後の避難訓練でした。いつも言っていることなので耳が痛いかもしれませんが、避難訓練は毎回100点でないといけません。「まあ大体できていたので合格」ではないのです。その意味で、今朝の校長先生は不合格です。そして1年生から訓練を初めて6年生になったら安全に避難できるようになりました、でも困るのです。1年生でも「おかしもち」の意味をきちんと理解し、自分の命を守る最善の行動ができなければいけません。この1年間様々な場面を想定した訓練をしてきました。「地震」「火事」「不審者対応」「台風の接近による保護者への引き渡し」などなど。そしていつ起こるか分からない災害に備えて「授業中」「休み時間」「予告なし」「放送機器が使えない」などいろんな状況の訓練を行ってきました。「こうすれば助かる」という一つの正解はないのです。「基本の行動」「おかしもち」以外は、みんな自分たちで考え、全員が安全に避難する、ということが必要なのです。
 今日の訓練は「放送機器が使えない」という設定でした。火災が起こると、電源がショートし、この建物全体の電気が使えなくなることは十分考えられます。そうすると、いつものような「訓練、訓練!」という放送は聞こえません。そして「地震」ならば、揺れを感じるので全員が一度に行動を始められますが、「火災」しかも火元から遠い場所では、気づくのが遅れてしまいます。そんな中での避難訓練、鼻や口をマスクやハンカチで覆い、「おかしもち」を守って行動できましたか。上手にできたみなさん、落ち着いて行動できた自分をほめてあげてください。この後、担任の先生と、しっかり振り返りをしましょう。

「感謝」についてのお話(2月19日朝会より)

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 2月も後半になりました。終業式まであと24日。6年生は卒業式まであと23日しかありません。気持ちは焦ってしまいますが、1年の終わりのとても大切な時期。学習も、生活も、時間を大切に過ごしていきましょう。さて、今日は「感謝」ということについてお話します。この字、「感」は分かりますね。「感動」とか「感想」とか、思い描くこと。「謝」は?「謝る」とか「謝罪」なんかで見かけますよね。どうしてまるで正反対の意味の言葉が組み合わされているのでしょう。この字には、もともと「ことわる、わびる、礼を言う」などの意味があります。言べんを外した「射」は「弓を射る」時に使う言葉です。弓を射た瞬間、張り詰めていた弦はゆるみ、一気に緊張がとけます。つまり、「ことわり、おわび、お礼」などの気持ちを「言葉」に表すことで心の緊張をとくのが「謝」なんです。確かに、感謝の「ありがとう」も謝罪の「ごめんなさい」も、その言葉が言えると、言った本人も言われた相手も緊張がとけて、打ち解ける不思議な言葉ですね。
 さて、この感謝。皆さんは今、誰に対してしますか?校長先生の頭に思い浮かぶのは、6年生の姿です。先日は、6年生がリードする最後の「縦割り班」がありました。「縦割り班のリーダー」を任される6年生は、単に優しくて遊んでくれるお兄さん、お姉さんではありません。事前にメンバーの顔を思い浮かべ、みんなが「笑顔になれる」遊びや方法を一生懸命考え、準備をしてきているのです。縦割り班の他にも、挨拶運動でも、委員会活動でも、運動会などの行事でも、6年生はいつも「自分たちがやりたいこと」よりも、「みんなが楽しくなること」を優先して南大沢小学校を引っ張ってきたのです。その立派な姿勢に「感謝」したいと思います。ありがとう。そして、今月末には「6年生を送る会」がありますね。ぜひ皆さんの6年生への感謝の思いを、笑顔で表現してください。
 「感謝」と言えば、もう一つ。令和6年度、南大沢小学校は、「学校開校40周年」を迎えます。学校ができてからこれまで、たくさんの子供たちの成長を見守ってきた学校に、「感謝」の気持ちを伝え、地域の方々も交えたみんなで喜び合う盛大なお誕生会を企画しています。そこで、みんなの気持ちを一つにして届けるいい方法はないかな?と校長先生は考えました。そして、思いついたのが「南大沢小学校の周年を記念した世界で一つだけの歌を作って、みんなの歌声を学校中に響かせたい」ということです。そのためには皆さんの協力が必要です。「歌詞」の言葉を募集したいのです。みんなの南大沢小学校への思い、大好きなところなどを、言葉や短い文にして、校長先生に教えてください。思いついたら、ぜひ教えてください。

2月1日の避難訓練(火災想定)より

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 今日の訓練はどんな想定の訓練でしたか?(みずき教室ランチルームからの火災)。もう2月、今年度の避難訓練もあと1回を残すだけになっています。今日の訓練、これまで学んできたことを生かして、無事に、安全な場所まで避難することができましたか?自信をもって手を挙げられなかった人、この後すぐに、正しい避難方法について、復習をしてください。以前も言いましたが、避難訓練は全員が100点を取らないといけない訓練です。緊急放送、整列、ハンカチを口にあてて、姿勢を低くして、煙から離れる方向に、「おかしもち」の約束を守って避難する。いつ、どんな時に災害が来ても、自分の命を守れる人になってください。
 さて、「常備」という言葉を知っていますか。低学年の皆さんには少し難しいですね。でも、覚えてください。「つねに、そなえる」という漢字です。「常備薬」「常備菜」などといって、いつでも家にある必要なもの、という意味ですが、「避難行動」の心構えはまさにこれにあたります。避難訓練の流れを、いつも頭と心の中に「常備」してください。
 もう一つ、火災を見かけたら、火が小さいうちなら消し止められることがあります。これを「初期消火」と言いますが、皆さんはもしも学校で「火」を見かけたら、どうしますか?すぐに近くにいる大人に伝えてください。そして、家で「火」を見かけたら、もしかしたら消火器を使うことになるかもしれません。その時は、合言葉があります。「ピノキオ」です。
・ぴ…ピンを抜く。
・の…ノズルを取る
・き…距離をとる。(少し離れます。5mともいわれています。)
・お…押す
の4つです。人間は慌てるとパニックになることがあります。言葉で覚えておくことも大切ですね。今日の訓練、「常備」「ピノキオ」この二つの言葉、しっかり覚えておきましょう。

大谷翔平選手、ありがとうございました!

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 1月17日、この日はゲーム集会で、子供たちは集会委員のリードで鬼ごっこを楽しんでいました。寒さに負けず元気に走り回った後、サプライズのプレゼントが待っていました。朝礼台の上で、集まった子供たちに校長先生が語りかけました。
「みなさんおはようございます。今日のゲーム集会、楽しかったですか。上級生は優しかったですか?皆さんは次の学年の0学期、ぜひそうした目で、上級生から色々なことを吸収してください。さて、今日は皆さんに報告があります。この箱、なんだかわかりますか?中には…あ!グローブが入っている!そうです。あのメジャーリーガー大谷翔平選手が全国すべて子供たちに身体を動かすこと、野球をすることなどを好きになってほしい、と願っての小学校にグローブを贈ってくれたのです。ここ南大沢小学校にも3つのグローブがとどきました。今日と明日、どこかの時間に皆さんの教室にもこのグローブが行きます。たくさん触って、手にはめてみてください。これから、休み時間や体育の時間にたくさん使ってください。」
 「わー!」という歓声を上げて目を輝かせた子供たち。グローブを示しながら、大谷選手からのメッセージを伝えました。
「…この3つの野球グローブは学校への寄付となります。それ以上に私はこのグローブが、私たちの次の世代に夢を与え、勇気づけるためのシンボルとなることを望んでいます。それは、野球こそが、私が充実した人生を送る機会を与えてくれたスポーツだからです。…野球しようぜ。大谷翔平」
 大谷選手のメッセージを真剣な表情で聞き入る子供たち。大谷選手、素敵なプレゼントをありがとうございました。子供たちは各クラスでグローブを使って野球をしたり、キャッチボールをしたり、まずは手に取り、楽しみました。今後は体育の授業や休み時間にも使っていく予定です。そして、嬉しい気持ちを、大谷選手に向けたメッセージに書きました。
「おおたにせんしゅ、げんきでほーむらんたくさんうってください。」
「ぐろーぶはめたらなんかげんきになりました。」
「大谷せんしゅ、グローブありがとうございました。みんなでなかよく使います。キャッチボール、いがいにむずかしかったです。」
「大谷選手、素敵なグローブをありがとうございます。私の夢は美容師です。夢に向かって私もがんばります。」
「大谷選手は、仲間にアドバイスしたり、自分のことだけでなく、周りの人のことを考えられるのがすごいと思います。私もそんな人になりたいです。」
まだまだ、まだまだ。たくさんの素敵なメッセージは写真と共に大谷選手に届けます!(校長室の前にも掲示しています。)